本番は平常心というけれど

埼玉、千葉の受験が続いています。

千葉の子は本番が先ですから、すでに臨戦態勢。むしろ終わってほっとしたところで、「さーて、東京だ」と向かってきます。
神奈川の子は、埼玉、千葉に遠征に行くには東京をまたいでいかないといけないので、1月受験はあまりしない傾向にあります。その分、短期決戦になるわけですが、どうも見ていると「まだ時間はある」と見ているフシがあるのです。まあ、地域柄といってしまえばそれまでなのでしょうが。

さて、本番は平常心で臨みたいと誰もが思っているでしょう。

いや、しかし。本番は本番なのです。絶対緊張します。平常心?無理無理。
「上がらない」といっている子が上がっている。「これは応仁の乱でしょ。」
「あー、そうだ!」(と頭をかきむしる。)なんてことになるのです。

今年は5万人受けます。例えば今日の市川。幕張メッセの人の数を見て、心中穏やかでない子どもはたくさんいるはずです。いや、保護者の方もきっとそうでしょう。今年はどこへ行っても人の列を感じる受験になると思います。

だから平常心で臨めない、というのが当たり前なのです。まして12歳。

現場でやりきるところまで含めて力と思ってください。偏差値だけではないのです。自立してたか、お母さんに朝、起こされて学校に行っていなかったか、そういうことまで全部含めて力です。それで勝負するのです。

昨日、関西に出発していった子どもがいます。関西に帰る可能性があるから受けるということも充分にあるのです。前日の入試会場入り。でもそれでも関西の子どもたちと競うのです。力を出し切ってもらいたいと思います。

そういう状況だから、親は一歩下がってみててあげてください。私が何とかしようなんて思ってはいけない。何かしようと思えば思うだけ、平常心からは遠くなります。もうすでに、彼らは彼らの勝負を始めているのです。その結果が、どうであれ「結果をベストにしよう」そう思っててください。

お子さんの顔が少したくましくなったように見えると思います。

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