2012年東京農大第一の問題です。
メタン、プロパンという気体があります。これらの気体はよく燃え、燃料として用いられることがあります。以下の内容をもとに、後の問いに答えなさい。
メタンが燃えるとき、メタン100cm3と酸素200cm3ちょうど反応して、二酸化炭素100cm3と水ができます。
プロパンが燃えるとき、プロパン100cm3と酸素500cm3がちょうど反応して、二酸化炭素300cm3と水ができます。
このとき発生する水の体積は、気体の体積に比べて非常に小さいので無視することができます。
また、反応する気体(メタンと酸素、プロパンと酸素)はどちらかが余ることはあっても両方余ることはありません。つまり、メタン200cm3と酸素800cm3からなる混合気体1000cm3を燃やすと、メタン200cm3と酸素400cm3が反応して、二酸化炭素が200cm3できます。このことから、燃えたあとの気体は、反応しないで残った酸素が400cmと、燃焼によってできた二酸化炭素が200cm3あるので、合計は600cm3となります。
問1 メタン400cm3を完全に燃やすために必要な酸素の体積は何cm3ですか。
問2 プロパン50cm3と酸素250cm3からなる混合気体300cm3を燃やすと、燃やした後の気体の体積は合計で何cm3になりますか。
問3 メタン300cm3と酸素300cm3からなる混合気体600cm3を燃やすと、燃やした後の気体の体積は合計で何cm3になりますか。
問4 メタンとプロパンが200cm3ずつ混ざった気体があります。
(1)この気体を完全に燃やすために必要な酸素の体積は何cm3ですか。
(2)燃やした後、発生した二酸化炭素の体積は何cm3になりますか。
問5 メタン20cm3とプロパン30cm3と酸素250cm3が混ざった気体があります。この気体を燃やすと、酸素と二酸化炭素のみの気体になりました。燃やした後の気体の体積は合計で何cm3になりますか。
問6 メタンと酸素の混合気体1000cm3を燃やすと、800cm3の体積になりました。燃やした後の気体には酸素と二酸化炭素が存在していました。燃やす前の混合気体の中にあった酸素の体積は何cm3でしたか。
問1 メタン:酸素:二酸化炭素は1:2:1
メタン400cm3に対しては酸素は400×2=800cm3必要になります。
(答え)800cm3
問2 プロパン:酸素:二酸化炭素は1:5:3なので、
50×5=250cm3の酸素が消費され、二酸化炭素が50×3=150㎝3が出ます。
残った酸素はないので、残った気体は150㎝3
(答え)150㎝3
問3 メタン:酸素:二酸化炭素は1:2:1
酸素が300㎝3しかないので、燃えるメタンは300÷2=150cm3
したがって残るのはメタンと150cm3の二酸化炭素になるので
150×2=300
(答え)300cm3
問4 メタン200cm3に必要な酸素は200×2=400㎝3 出る二酸化炭素は200㎝3
プロパン200㎝3に必要な酸素は200×5=1000cm3 出る二酸化炭素は200×3=600㎝3
したがって
(1)は1000+400=1400㎝3
(2)は200+600=800cm3
問5 全部燃えたということですから、
メタンに必要なのは20×2=40㎝3の酸素、できる二酸化炭素は20㎝3
プロパンに必要なのは30×5=150㎝3の酸素です。できる二酸化炭素は30×3=90㎝3
必要な酸素は40+150=190cm3 残った酸素は250-190=60㎝3
したがって気体の体積は
20+90+60=170㎝3
(答え)170㎝3
問6 メタンの体積を【1】とすると、必要な酸素は【2】、できる二酸化炭素は【1】です。最初にあった酸素を(1)とすると
【1】+(1)=1000
(1)-【2】+【1】=800
という式を得られるので、
(1)+【1】=1000
(1)ー【1】=800
から(2)=1800 (1)=900
(答え)900cm3
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