第52回 安全校の選び方

■ 子どもは第一志望への勉強をがんばっていればいい、と思うのです。入りたい学校へ向けて一生懸命勉強する。

■ しかし、もちろん残念な場合もあるわけで、その意味で親の方で安全校をしっかり選んでおかないといけません。安全校に合格することで、勢いを取り戻す、ということは当然あるので、これは親の重要な役割の一つです。

■ で、第一志望や第二志望が決まっているから、それ以外の日程を使って考えることになります。首都圏でいえば、千葉、埼玉は1月入試、東京、神奈川は2月入試ですから、1月で安全校が確保できれば、2月は思いきり勝負ができる、というような場合があり得るでしょう。が、神奈川県の方にとって千葉や埼玉に行くのは、もちろん相当な負担になるから、どうしてもお試し受験にとどまって、安全校は2月校で選ぶしかない、という場合もあるわけです。

■ 普通、偏差値表を見て、空いている候補の日にちの中で、学校を選ぶことが多いでしょう。何より入ってくれなければいけないので、偏差値を見ることはもちろん大事です。ただ安全校であっても「行かせたい」という気持ちが働かないと「安全校」にはなりえない。

■ 子どもたちも同じです。勢いを取り戻すのは「これで行くところはできた」と言う気持ちです。つまり「行ってもいい」と思えるから、そう思う。「そんな学校行きたくない」という話になれば、よりプレッシャーがかかるだけです。ですから当然、偏差値だけで選んではいけない。

■ スクールカラーも通学時間もクラブ活動も、いろいろなことを調べて「うん、ここなら満足」という安全校をしっかり選んでください。いろいろな学校に子どもを連れて行くのも、あまり意味がない。良く考えて選びきったところで、子どもたちを連れていく。その時、お父さん、お母さんが子どもにしっかり学校の良いところをアピールしてください。(その学校の募集担当の先生のごとく、です。)

■ 本人が気に入ってくれる、ということが非常に大事。そうしないと「勢いを取り戻す」ことにならないからです。その意味で単純に偏差値表だけで選んではいけません。どうせ滑り止めだから、という安易な発想はせず、しっかり調べて、「ここでもいいぞ」と親も思える学校を選ぶことが、親の手腕と言ってもいいかもしれませんね。

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