カリキュラムと学習する時期

カリキュラムは勉強する順番ですから、実際にそう変わっているわけではありません。

中学入試で出題される範囲は、結構幅が広いので、やはりむやみやたらに勉強するわけにはいかない。例えば割合を勉強する前に分数や小数はわかっていないといけないし、比は割合が解ってから勉強した方が良い。

水溶液や力の計算問題は、比がわかってから勉強した方が良い、という順番はこれはそうしないと「混乱する」だけなので、その順番通りに進むのが効率的です。

しかし、勉強する時期は以前に比べると半年早くなってきた。だから、子どもの成長と合わない場合が出てきていて、勉強がなかなか進まないという場合があるかもしれません。

だったら、ゆっくりやればいいじゃないか、という選択肢があって良さそうなものですが、これがあまりない。もちろん入試の締め切りがあるから、というのはわかりますが、そのペースに合わなければ中学受験はできないのか?と言われれば、当然そうではないでしょう。

大事なことは、「理解を積み重ねる」ことであって、塾のペースに間に合わせることではない。

例えば、社会の地理はずいぶん早く勉強します。まあ、今だと4年生で終わってしまう。その後、歴史をやって、公民をやって、で1年ぶりにまた地理を勉強するわけですが、まあ、忘れていることは多いだろうと思うのです。

じゃ、その時間をむしろ算数に回せば良いのではないか、と思うのですが、塾のテストはちゃんと4教科で進みます。だから、社会ができないと点数がとれない。むしろ社会は覚えればいいので、毎回の試験に合わせて時間をかけてしまう。勉強することは悪いことではないが、しかし、1年前のことをそう覚えていられない部分はあるでしょう。

塾のカリキュラムはペースを作ってくれる、という意味で大変有効なものです。ただ、時期については「絶対」ではありません。多少ゆっくりやって、充分になってから先に進むということも大事なことです。

割合は分数、小数の計算が比較的自在にできるようになってから、学ぶべきなのです。しかし、分数の割り算、かけ算をならってから数週間後にもう始まってしまうと、そこまで充分な練習が積み重ねられない。だから、わからない、苦手だ、という子が出てくるわけで、学習する時期はもう少し家庭で調整してもかまわないのです。

例えば通信教育だと多少ためておいても、あとから追いつくことはできるわけで、3年生、4年生ぐらいの時期はその自由度を考えて、時間の余裕をつくってもよいと思います。

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