第17回 受験が始まって

■今年の入試がスタートしました。東京や神奈川の本番は2月1日以降ですが、千葉、埼玉は今月から、関西も主軸は今月末です。子供たちがそれぞれに実力を発揮してくれるように、応援してあげてください。

■ 6年生のこの時期の勉強法は3つ、過去問、復習、暗記です。特に過去問は、志望校だけではなく、時間があればいろいろな学校の問題を解いてみるのがいい勉強法です。それもできれば、あまり難しくない学校の問題がよいでしょう。

■入学試験の結果を見ると、子供たちが「やさしかった」といっても、それほど合格点は高くありません。つまりみんな、思うほどできていないということなのです。あとで調べて見ると、結構問題の読み違いをしていたり、ミスをしていたりするものです。ラクラク合格かと思いきや、ぎりぎり通っていたりするものです。

■ですから、この時期、一番鍛えなければならないのは「やさしい問題を間違えない」力です。入学試験は1点違うだけで席次が20人変わってきます。したがって人ができる問題を間違えないということが一番合格に大切な部分なのです。

■復習というのも、できなかった難しい問題をやり直す必要はありません。試験練習をしている最中に、これは難しそうだと手を出さなかった問題まで復習していては時間が不足してしまうでしょう。そうではなくて、むしろ本来はできたはずなのに、間違えてしまった問題をきちんと復習しましょう。計算ミスをしたのか、問題を読み違えたのか、自分が間違った理由をしっかりと知ることが大事です。

■あとは暗記。これは知っていれば点になる部分を最後に強化します。漢字、社会や理科の知識です。といって、細かいものを覚えていっても仕方がありませんので、頻出する知識だけしっかりやっておきましょう。すでに塾で指示されているでしょうから、頻出事項をまとめた問題集なりを繰り返して学習してください。

■それと、もうこのころからは、夜型はいけません。試験はだいたい8時代からスタートします。目が覚めてから、フルな活動に入れるまでに約3時間かかりますから、朝型に切り替えて勉強しましょう。

■いろいろと結果が出てくると思いますが、出た結果は変えられません。尾を引かないように、次に目を向けていってください。ああすれば良かった、こうすれば良かったと考えても、変えられないものを考えても仕方がないのです。次の試験に向かって、前向きに進んでいってください。

(平成16年1月11日)

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