第4回 手帳を見て、時計を見て

■さて、先週は計画の立て方をお話しました。計画は立てられましたか?手帳にも書いてありますか?手帳はなるべく身近に持っていてください。かばんの中にいれておくといいかもしれません。どうして?手帳は書くだけでなく、見るものなのです。手帳に書いておけば、自分が覚えていなくても手帳が覚えていてくれます。でも、それを見ないと思い出しませんね。

■もうひとつ大事なことは時計をみることです。みなさんの生活の中では、あまり時間を意識しないかもしれませんが、私たちはみんな、平等に1日24時間が与えられます。それをうまく使えば、いろいろなことができます。たとえ、受験勉強を始めたとしても、サッカーだってやりたいし、テレビだってみたいでしょう。時間をうまく使えば、ガマンすることは少なくなるかもしれません。

■そのためには、時間を意識することです。だから時計をなるべく見るようにしましょう。今、何時だ、あれ、今は何をする予定だったっけ。そのとき、すかさず、手帳を見るのです。ああ、遊んでいいんだ。あ、いけない、ピアノのレッスンだった。いろいろあるでしょう。でもうまく、時間をつかって、やりたいことは、なるたけ、やれるようにしましょう。

■時間の使い方が上手になるコツは、自分の時間を意識するかどうかにあります。そのために、ひとつ良いことを教えましょう。みなさん、朝は自分で起きていますか?あれれ、意外に少ないですね。そう、実は自分で朝、起きていない人は多いのです。たいていは、お母さんが起こしてくれているのではないでしょうか?

■朝、自分で起きるというのは、自分の1日を自分でスタートすることです。何時に起きて、何をやろう、自分で決めて、自分で行動する。そういう習慣が身に付くと、時間がじょうずに使えます。さあ、今日から、やってみてください。え、目覚ましをかけても起きない?それなら、目覚ましを3つくらいかけてみましょう。

■いろいろな行動を自分でやるように心がけるのは、とても大切なことです。例えば、自分の部屋をもっている人は最近、多くなりましたが、その部屋のそうじはだれがしていますか?先生のクラスで聞いたところ、ほとんどの子どもが「お母さん!」って、元気良く答えてくれました。あらら。やはりこれはだめですね。え、どうしてって?いつまでも、お母さんにいろいろしてもらう、甘えん坊さんでいたいですか?

■そうそう、もうひとつ大事なことがありました。みなさんは、家族のために何かしていることがありますか?例えば食事のかたづけをやるとか、お風呂の準備をするとか?え、何もないの?それも困り者です。家族は、みんなで助け合っていきているのですから、たとえ、小学生のみなさんだったとしても、家族のためにできることがあるはずです。ぜひ考えて、実行してください。

■こうやって、自分でいろいろなことを実行できるようになると、自分に自信がつきます。だって、やろうと思ったことを、どんどんできるのですから、あれもやってみよう、これもやってみようという気持ちが強くなるのです。そうすると、勉強もがんばってみようという気持ちが強くなります。さあ、手帳をもって、時間をみて、自分の時間をうまく使ってください。いままで、あまりうまく使えてなかったら、かなりたくさんのことを自分でできるようになるはずです。

(平成17年1月25日)

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