第5回 目標を作ろう

■中学受験をする、ということはどこかの中学校に入ろうということです。どこの中学校に入りたいか、決まっていますか?え、まだ決まってない?そういう人も少なくないと思います。でも中学受験をするには、いろいろ大変なことがあります。やりたいこともガマンしなければならないこともあるでしょう。だから、自分の行きたい中学校がないと、なかなか努力が続かないかもしれません。

■でも、どの学校に行きたい?って聞かれて、困るかもしれませんね。お兄さんが私立に行っていたり、親戚の人から学校の話を聞かされたことがあるかもしれませんが、それほど多くの学校の情報を知っているわけではないでしょう。では、どうすればいいでしょうか。

■そこで保護者のみなさんと話し合ってみてください。どういう学校があるのか、保護者の方はどこが自分に合うと思っているのか、尋ねてもよいかもしれません。そして、自分でも学校の見学に行ってみましょう。例えば学校では文化祭がありますし、学校の説明会もありますから、自分の目で見ることが可能です。

■私立中学校はいくつかに分類することができます。ひとつは男子校、女子校、共学校という分類です。男子校は当然、男子だけ、女子校は女子だけです。共学校は男子と女子がいます。もうひとつの分類は進学校か、付属校かという分類です。進学校というのは、中学・高校とつながっているが、大学はつながっていない学校のことです。したがって全員が大学受験をしなければなりません。

■付属校は大学付属のことです。基本的にある程度の成績がきちんととれていれば、付属の大学に入学試験なしで進学できることになります。大学受験がない!何か素敵なことのように感じられるかもしれません。しかし、大学には学部があって専門が分かれています。すべての大学にすべての学部があるわけではありません。したがって、自分が進学した学校に自分の行きたい学部がないかもしれません。

■また毎日2時間もかけて通うわけにはいきません。だいたいは1時間以内で通える範囲にします。ですからこれらの選択肢の中から通えそうな学校をしぼっていくこともできます。その中から保護者の方と話し合って自分の志望校を決めることができるでしょう。

■せっかく、がんばるのですから、はいったらうれしいなあと思える学校を志望校にしたいですね。え?今の成績では無理だっていわれた?あらら、でもそんなことは気にしていても仕方がないですね。もし、本当に入りたかったら、がんばって勉強しましょう。勉強は努力をすればそれなりに報いられるものです。

■自分の目標を持つ、これは大事なことです。受験だけでなく、みなさんはこれからいろいろな目標を持つと思います。例えば逆上がりができなかったら、逆上がりができるようになりたいなあと思うでしょう。これも大事な目標です。なりたい職業を目標にもっている人もいるかもしれません。これも立派な目標です。自分がこうしたい、こうなりたいということ、しっかり心の中に持ちましょう。そしてそれをぜひ、みなさんの合格手帳に書き込んでください。

(平成17年2月1日)

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