第14回 夏休みの計画の立て方

■夏休みは約40日ありますが、その間に講習や学校行事、あるいはいろいろなイベントがあって、ふと気がつくとあまり勉強できなかったなあと思うことは多々あるものです。その意味では最初から計画をたてて、やるべきことをしぼることが大事です。

■まずどのくらい勉強できるのかを考えてみましょう。40日の間に多くの塾が25日前後の講習を組みます。お子さんがどのくらいの時間、塾の講習に行くかをまず計算してみてください。そうすると塾のある日で家で学習できる時間が5時間ぐらい。塾のない日が10時間くらいになるのではないでしょうか。>

■塾を25日とすると、5×25+10×15=275時間が家庭学習の最大値となります。もちろん、これは行かれている塾によっても違うでしょうし、講習の時間もまちまちですから、個人差はあると思いますが、いずれにしてもあまり多くはないのです。その中から塾の宿題や復習に2時間×25日=50時間とられる可能性はあるので、残りは225時間。ここからやるべきことを割り振っていきます。

■優先順位は6年生であれば、今までできなかった問題のやり直しと過去問、続いて理科社会の暗記、5年生であれば算数と理科の1学期の復習と2学期の予習。それに国語の読解問題になるでしょう。志望校の出題傾向やこれまでの成績によっても優先する内容が違うと思いますので、事前に塾の先生に相談してみるといいでしょう。

■計画は一回決めでば大丈夫というものではありません。夏休み中に何回か修正されるべきものです。実際に勉強を進めていくと、優先するものが変わってくることもありますし、塾から指示される内容もあるかもしれません。適宜修正をしながら、優先すべきものを確実に実行することが大事です。あれもこれもと欲張らず、クリアすべき課題に集中して取り組んでください。

(田中 貴)

(2005年7月2日)

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