■下の図はろうそくの炎を観察してスケッチしたものです。炎を良く見ると3つの部分に分かれていて、真ん中の部分(B)が一番明るいことがわかりました。またAの部分は温度が一番高くなっています。この炎をガスバーナーの炎と比べて見ると、Aの炎は一番温度が高いときの炎に似ていて、Bの炎は空気穴を小さくしているときの炎と同じであることがわかりました。またBのほのおに割り箸をいれたところ、すすがついていました。
これらのことから、Bの炎はAの炎にくらべてなぜ明るいのか、自分の考えを書きなさい。
■ろうそくはろうが溶けて液体になり芯を上っていきます。そして温度があがり気体となったところで炎の中に入り、Cの炎心部分になります。ここはまだ燃えていません。ろうのガス(気体になったろう)が出ているところです。したがってここに管を差し込むとガスが管を通って外へ出てくるので、ここで炎を近づけると火がつきます。
■Bの部分は内炎と呼ばれている部分で、Aの炎にかこまれているため酸素が十分に供給されません。したがってBの部分は不完全燃焼をおこしており、したがって「すす」がでます。これが高温になってオレンジ色に光るので内炎が一番あかるくなるのです。
■Aの部分は外炎とよばれ十分に酸素が供給されますから、ここは完全燃焼しています。したがって温度が一番高くなるのです。したがって「すす」が光っていて明るくなるというのが正解になります。すすが燃えるという答えを時々見かけますが、これは間違いです。
(平成18年4月27日)