第35回論理に関する問題

■夫婦と娘の3人が次のような会話をしていました。

父「山田さんの息子の良平君がアメリカに留学したそうだ。年はたしか18歳だったな。」
母「違いますよ。あの子は良一君といって、年は19歳よ。」
娘「やだわ、彼は20歳で、名前は良平君とは言わなかったわ。」

さて、後で名前と年齢について3人とも間違ったことをそれぞれ1つずつ言っていることがわかりました。山田さんの息子の正しい名前と年齢を答えなさい。

■最近、流行のパズル問題です。論点は2つ。名前が良平か、良一か。これはお父さんとお母さんで食い違っています。年齢は全員が違うことをいっているので、1つが正しいとすればあとの2人は間違っています。そこで年齢についてお父さんが正しいことをいっていると仮定しましょう。

■ そうするとお母さんと娘はそれぞれ年齢について間違ったことをいっていますから、後は正しくなるので名前は良一君で、娘が良平君だったことを否定していることから、矛盾しません。

■逆に名前が良平君だったとすると、お父さんの年齢に関することばは間違いですが、母と娘は名前でお互いに良平君を否定していますし、主張する年齢も違うことからここで矛盾が生じます。したがって答えは名前が良一君で年齢が18歳が正しいということになるのです。

(平成18年5月15日)

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