塾では毎月組み分け試験が行われ、だいたい子どもたちの偏差値というのが決まってきます。その偏差値にしたがって、志望校を決める、というのが一般的な志望校の絞り方になってきているように思いますが、私はこれがあまり好きではない。
長い時間をかけて勉強していくデータはある意味、その子どもたちの力を正確に把握しています。ただ、それはすべてのことをやっての話になるわけで、小学生にとっては相当範囲が広くなる。中学受験の出題範囲というのはだいたい中学2年生ぐらいまで広がっているところがあるので、そこまですべてのことをやって、その上でデータをはじき出せば、ひとつの数値にたどり着くことは当然のことなのですが、それで子どもの可能性を引き出した、といえるのだろうか、と思うのです。
中学入試は独自入試ですから、それぞれの学校が思いを込めて問題を作る。その問題は「うちの学校に入ってきてほしいのはこういう人材」という定見があって創られています。だから、いろいろなことができる、という風には実はなっていない。多少荒削りであってもおもしろい着想を持っている、とか、入学後に学校で鍛えるから、とにかく基礎だけしっかりしてほしいとか、まあ、そういう視点を持っているので、それに応えればいいと思うのです。
したがって、成績はちょっと置いておいてどこに行きたいかをまず決める。
決めたあとに、入試問題を研究する。合格するためには「どんなことができなければいけないのか」と絞り込む。そして、その力を身に付けるために具体的に何を勉強するかを決めて実行していく。こういう流れの方が「あまりに多くのことをやらなくて済む」と思うのですが、実は、この方法はいろいろ手間がかかる。
実際に6年生の学校別対策は夏休み以降多くの塾で行われてはいるものの、やはりトップ校が多く、それ以外のところは何となくまとめられてしまう。確かにたくさんの学校があるから、それを全部細かくはできない、というのはもちろんその通りなのですが、受験する側から言うと、やはりウチの子が受ける学校の対策というのをしてほしい、と思うのが道理でしょう。
だから、それを家庭が中心になって組み立てるべきだと思うのですが、これが手間であることは間違いない。手間だから子どもの負担が減る、というところはあるわけですが、その負担は今度は保護者に行くわけだから、なかなかやりにくいという面があるでしょう。
結果として、組み分けで収束したデータで志望校を考える方が無難、ということになるわけです。
でも、やはりそういう中、保護者の方がいろいろ研究した上で、塾の教材をうまく利用し、学校からの情報もまとめた上で、効率良く合格していかれているのも事実です。
そこで、学校別対策をこれからどうやっていけばいいかを少しまとめてみようと思います。「学校別対策の要諦」というタグを付けますので、参考にしていただければと思います。
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