議論(2)

ある若手講師との会話

「集合授業はやはり同質化がキーなんでしょうか?」と彼女。
「うん?」と私。

「よく、組み分けテストってあるじゃないですか。先生は嫌いですけど。」
「ああ、はい。」

「でも組み分けテストの目的は同質化ですよね。」
「レベルを合わせるっていう意味で?」
「はい。」
「各科目別にそうすれば、本当の同質化は生まれますね。でも総合点ではだめでしょう。」
「どうしてですか?」
「4科目とも同じ偏差値ってありえないでしょう。」
「ああ、それはそうですね。」
「でもね、僕はね、究極の同質化はやはり目標が同じということだと思います。」
「どういうことですか?」
「成績に多少ばらつきはあったとしても、同じ学校を目標にする。」
「あ、そっちの同質化ですね。私も慶應特訓でしたから。」
「そうだね。でもあのクラスって良かったでしょう?」
「そうですね。結局みんなライバルだったんだけど、でも結構みんなで入ろうねみたいなところってありますよね。」
「そうそう。」
「そうか、先生はそういう同質化を考えているんですね。」
「そうだね。」
「目標が同じだと、がんばろうって確かに思いますね。」
「でしょう?まあ、やってみますよ。」

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