2008年中学入試を振り返って

だいたい大手塾の今年の総括がまとまったようです。いくつか手元に資料がありますが、毎年利用している四谷大塚のデータを見てみましょう。

とはいっても、昨年に比べてだいぶフォーマットが変わっているようですが。

平成20年の受験者は52500人。募集定員41932人、まあ42000人。

私の感覚からいうと受験者数はもう少し少ない予定だったのですが、ほぼ横ばいという感じのようでした。昨年は52000人というまとめだったので、まあ、あまり変わらなかったと思います。

出願総数は昨年が316000人、今年が309500人。これは減少していますから、一人当たりの出願数が減少したということが言えそうです。

みなさんが割と慎重に受験校を検討し、受験する学校をある程度絞ったということでしょうが、しかし6.08校→5.90校という話になると、まあ、これもそんなに代わっているわけではないでしょうか。

ただ傾向として2月1日を割りと確実な線で選び、後半の日程でチャレンジする層が増えてきているようです。

2月1日はどちらかといえば、第一志望がくる生徒が多いはずなのですが、実際に今年は多くの学校で昨年よりも減少しています。むしろ堅実に1日を選んだということでしょうか。それでも倍率は3倍~4倍程度ですから、難しさはそう変わらないという印象を受けます。

僅差の勝負という点では今年も同じということでしょうが、中学受験が実質的になってきたということでしょう。

ただ、今後は公立中学、公立高校の流れも変わってくるでしょう。今までは、「公立は不安」という一点だったと思いますが、公立中学選択制度も進んでいますし、公立高校も少しずつではありますが大学受験の実績を伸ばしつつあります。

何が何でも中学受験、というわけではありませんから、お子さんの状況に合わせて進んでいってほしいと思います。

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