昔、トップの私立校は大学受験の指導などはしませんでした。
本来学問を扱う学校で、受験術など教えるべきではない、という考え方は根強かったのではないかと思います。「我々は人間を育ててるんであって、受験マシンを育てているわけではない」みたいな言われ方をしていたこともあったかもしれません。
しかし、こと受験の世界で情報化、最適化が進み始めてきました。予備校や塾が入試問題を分析し、それに対する最短の道筋を作る。
それでも名門校は揺れない。もともと成績の良い子が入ってきているわけだから、そういう子たちが勝手に塾や予備校に通い、大学受験の実績を上げてくる、ということだったのだろうと思います。
ただ、それは名門校だけの話であって、中堅校はそういうわけにはいかない。
大学受験の成績はイコール、次年度の募集人員に跳ねかえるものだ、という考え方が一般的になるにつれて塾と見間違うような指導がどんどん取り入れられました。
実際に例えば予備校の映像授業を学校で視聴できるところもありますし、また大型の模擬試験を学校で受験するのも当たり前になった。センターの結果を大手予備校が集め、そのデータを進学指導の先生に返すから、その分析も学校がしっかりやらないといけない。というようで、中堅受験校の先生たちは一気に忙しくなったが、その分結果も出始めてきました。
そうなると、偏差値が上がる学校が増えてきて、今の上位校に食い込む学校が増えてきています。
それで重い腰を上げたところもあれば、相変わらず、「子どもががんばればよい」と言っている学校もあるようです。
しかし、こと大学受験は情報戦ですから、そこに立ち遅れると子どもたちにはハンデになることも知っておかないといけない。技術革新はどんどん進み、いろいろなサービスが増えているわけだから、少なくともその情報を持たせる工夫はしておくべきでしょう。
別に学校が予備校化する必要はない。学校は学校のやるべきことをやるべきであるが、情報戦や「自分の目標をクリアするための戦術眼」みたいなものは、やはり大事なことではあるので、その点はしっかりフォローをした方が良いだろうと思います。
学校にパソコンを入れても、ホームページを作って、あるいはjavaのプログラムを作って終わり、ではなく、こういうものをもっと自在に使えるようにしてしまえば、あとは子どもたちが勝手に進み始める。
逆にその自由さを名門校は持っていることが多いのだから、もっと自由にいろいろな道を開いてもらえる工夫をすれば良いのだと思います。
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