2013年 早稲田中学の問題です。
金星は図1のように、太陽と地球の間の軌道を、地球と同じ向きに公転している。図2は、太陽と金星、地球の位置関係を示したものである。地球から見て太陽と金星の位置関係が変化することから、金星は月と同じように満ち欠けをしている。以下の問いに答えよ。
問1 金星について述べた文として誤っているものを選び、記号で答えよ。
ア 真夜中の南の空高くに観測できるときがある。
イ 自ら光っているのではなく、太陽の光を反射している。
ウ 水星に次いで2番目に太陽に近い惑星である。
エ 数か月後には星座との位置関係が変わって見える。
問2 図2中の1→2→3→4と金星が位置を変えていくときに、金星の大きさと形の変化を示した図として最も適したものを選び、記号で答えよ。
問3 日の入り後に金星が観測されるのは、図2中の1~4のうちのどの位置関係のときか。正しいものを選び、番号で答えよ。
問4 図3は、1ケ月ごとの金星の出、金星の入り、日の出、日の入りの時刻の変化を示したものである。図3中のaのとき、金星はどのように見えたか。正しいものを選び、記号で答えよ。
ア 日の出前に、東の空に見えた。
イ 日の出前に、西の空に見えた。
ウ 日の入り後に、東の空に見えた。
エ 日の入り後に、西の空に見えた。
問5 図3で示した期間に、太陽の表面を金星が通過する現象が見られた。この現象が見られたときとして最も適したものを図3中のA~Dから選び、記号で答えよ。
(解説と解答)
天体の問題といえば、やはり月と太陽が一番多く出るのですが、たまに金星も出題されることがあります。金星の勉強もしておきましょう。金星は太陽系の惑星で言えば、水星の次に太陽に近く、その次が地球になります。したがって、太陽、月の次に良く見えます。図2において太陽の光線からできる金星と地球の影をかきこんでみると、次のようになります。
このとき、地球の自転方向から4の金星は明け方に東の空に見える星、ということから「明けの明星」、2の月は夕方西の方向に見えるので「宵の明星」と呼ばれます。
したがって、問1での間違いはア。金星は真夜中に南の方向に見ることはできません。まったく正反対の位置にいるからです。
問1 (答え)ア
問2 3が一番地球に近い位置ですが、これは太陽の向こう側に入っていて、満月のようになります。2の位置にいるときは、右側が光り、3の位置は地球から見える面は全く影になり、4の位置は左側が光ます。
したがってイ
(答え)イ
問3 宵の明星は2です。
(答え)2
問4 グラフでaのところでは、金星の出と入りが太陽よりも早いので、朝に見えることになります。
(答え)ア
問5 金星が通過するので、金星の出が遅かったのが、太陽よりも早く出る、ということになりますから、金星のグラフが太陽のグラフを下から上に通過するところになります。したがってCです。
(答え)C
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