関東から遠い地方の私立中学が東京や神奈川で入学試験を実施します。
それぞれの都道府県には解禁日があって、これは私学の連盟で決めています。だから、埼玉県は今年1月10日に一斉に始まるし、千葉も東京の神奈川もこの解禁日に合わせて行われます。
ただ、県外入試の場合は、まあその限りではない。これは帰国子女の入試も同じです。だから、1月とか12月にある学校もあるでしょう。同じ都道府県の入試ではないので、まあ、大目に見られているといってもいいかもしれない。これが例えば入試会場を隣の県でやると、やはり問題になる。
例えば千葉県の学校が東京で2月1日前に入試をやったら、東京の学校から文句が出るでしょう。
ただ遠い場合は、そういうことはないわけで、したがって県外入試が行われます。これは東京でやってくれるから、東京・神奈川の受験生にとってはお試し受験としてはちょうどいい。だから受験生は多いのです。
でも・・・。
本当に行く子は決して多くはありません。それほど多くもない生徒のために、どうしてこんなに多くの学校が東京入試をするのでしょうか?
一つはその学校の宣伝活動です。これは東京に対する、というよりはやはり地元に対する、という方が大きいでしょう。つまり、我が校は東京でも生徒を募集できるレベルの学校だというアピールです。地方でも首都圏での教育に対する関心は低くはないので、地元の募集にプラスになる。
かつ、まあ試験については、多くの受験生が集まる可能性があるので、経費的に赤字になりにくい。
それで、1人でも2人でも東京から入学者が来てくれれば、それはそれでありがたい。
地方の私立学校の場合、寮があるところが少なくありません。これは東京とかを意識しているわけでは本当はありません。つまり近県から通ってくる場合でも結構、遠くなる。首都圏のように便利なところばかりではないので、あまり時間がかかるようであれば、寮の方が便利、ということはあるのです。だから寮は作ってある。そこに関東から1人、2人と来てもらえば、寮にとっても刺激になるから、これもプラス材料。
ということで、大量に入学辞退者が出ても、地方の学校の東京入試は続いている、のです。
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
やらかす子
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