第1回 テキスト

中学受験を自宅でスタートさせようと思うと、何を中心に勉強するか?という問題がまず出てくるでしょう。
実際に大手の塾のカリキュラムとその発表具合を見てみましょうか。

四谷大塚 スタート 3年3学期 中心テキスト 予習シリーズ テスト 公開あり
SAPIX スタート 1年生からもあるが、基本的には3年生から 中心テキスト オリジナルプリント(デイリーサピックスなど) テスト 6年生で一部公開
日能研 スタート 3年3学期 中心テキスト 自社教材(販売はなし) テスト 公開あり

で結論から先にいうと、テキストを販売しているのは四谷大塚だけです。一部各塾で発売されている問題集はありますが、方針としては内部生向けに特化しているのがSAPIXと日能研でしょう。日能研は今後、準拠の塾を作っていく動きはあるようですが、まだ公開に向かっているようには見えません。

ということは、四谷大塚の予習シリーズを使うのが今は一番ということになります。

私の塾でも四谷のカリキュラムに準じていますが、なぜかといえばやはり予習シリーズがいいからです。特に理科と社会は文句がありません。他の参考書や問題集に抜きんじて良い。写真にしても、教え方にしても大変よく考えられています。

もともと四谷大塚はテスト会なので、教材とテストはすばらしいと思います。合不合にしても、ちゃんと追跡調査をして、実際にどのくらいの子どもたちが合格していったのか、結果とリンクしてデータを作っているので、私もやはりこれを一番参考にしています。

だから、まず予習シリーズをそろえるのがいいでしょう。いつから始めるかですが、四谷の教材はいろいろありますが、私ははなまるリトルはおいといて、自宅でやるのであればジュニア予習シリーズぐらいからでいいのではないかと思います。ただし、算数に関しては絶対的に計算の練習量が不足するので、それを補う教材は必要でしょう。

国語は別にお話しますが、ある理由によって良い教材は3・4年生ではみつかりません。なので、これをやるかあるいは別の方法を考えてもいいかもしれません。

その他、自宅学習の中心にすえるものとして通信教育があります。これはもうZ会が断然いいです。縁あって、私も会報に連載をさせてもらっていましたが、教材を本当にていねいに作ってあるし、添削もある。3・4年生から受験コースが始まるので、これを利用するといいでしょう。

四谷大塚通信くらぶが4年生から始まります。これも悪くはないでしょう。テキストがしっかりしている分、毎週のテストは受けやすいかもしれません。ただ、まあ毎週である必要もないか?という部分もありますが。

日能研にも知の翼というのがあります。これは月1回の添削。でもメインのテキストが公開されていないので、やはり後々どうつながっていくのか、見えない部分はありますね。

SAPIXにも4年生までピグマキッズくらぶという通信教育がありますが、これは4年生で終了なので、先につながらないということで今回は対象からはずしましょう。

私としては、やはり四谷大塚の予習シリーズで始めたいところです。ただし、毎週のテストはまだやらなくてもいいでしょう。まずは自分の学習のペースを作ることが大事ですから、3年生にしろ、4年生にしろ、該当学年の予習シリーズをまずそろえることから始めましょう。

予習シリーズはインターネットでも買えますから、すぐ手に入ります。本で買える安心感はいいですね。

ただし、算数と国語の2教科だけそろえればいいです。理由はDVD第1回母親講座でお話しましたが,結論を先に言えば、それが中学受験に直結しないからです。
そんな時間があるなら、サッカーでも野球でもバレーでも、今まで続けてきた習い事をやってください。

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