お兄さん、お姉さんの受験が終わり、さあ、今度は下の子、というご家庭もいらっしゃるのではないかと思います。
お兄さんの勉強法を下の子にもとお考えになるのですが、これがうまくいかない場合があります。同じ兄弟姉妹といえども、やはり性格もタイプも違う。だからお兄さんの勉強法が下の子にもあてはまるかといえば、そうではないのです。
一度中学受験の経験をされると、なんとなくスケジュール感はおわかりになってくるでしょうが、「兄ほど伸びない」とか、「姉の方が良くやっていた」という気持ちがあって、下のお子さんにハッパをかける。しかしどうも、勉強がうまく進まないというジレンマを感じられたことはないでしょうか。
やはりお子さん、それぞれの勉強法を考えてあげる必要があります。
親とすれば兄弟姉妹がいれば、どうしても比較します。兄のときはもう、この問題集をやっていた、とか。しかし、下のお子さんはそうではない。だからダメではないのです。
山の登り方はいくらでもあります。勉強法も人それぞれ。一問一問じっくり考えるタイプは、量をこなせない。しかし量をこなせなくとも、しっかり考えているので十分に訓練にはなっているのです。しかし親から見ると量をこなせていない、という点ばかりが目に付く。だからつい、言葉がきつくなったりするものです。
どうやれば成績が伸びるのか、お子さんの動機付けも合わせて、良くお子さんの状況を観察する必要があるでしょう。最初のお子さんのときには、親も初めてだから慎重に見ているのですが、2番目、3番目となれば、「同じでいい」とつい思いがち。それが失敗の原因になりますから、要注意です。