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算数や理科の計算問題では、これから難しい問題も増えていくでしょう。しかし、一方で宿題の量も増えてくるから、1週間でやらなければいけない問題はかなりの数にのぼります。その結果として、「終わる」ということが優先されて「わかる」がないがしろになってくると、みなさんの力はつきません。
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例えば応用問題についていえば、問題の構造が複雑になってくるので、いくつかの段階に分けて考えていかなければなりません。しかし、その構造を理解するのには、当然時間がかかります。ここで手をぬいてしまうと、理解が不十分になり、本当の力がつかないのです。ですから、問題数をこなすのも大切ですが、しっかり問題を考える時間を確保してください。「わかる」問題を増やすということが大事です。「不確か」な問題を増やしても勉強にはならないのです。それよりは、この問題はできるという自信がつくようにじっくり考えることが大事です。
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たまに難しい問題で、いくら考えてもできないという問題もあるでしょう。1問にかけるのはだいたい15分ぐらいが限界です。それ以上考えてもあまり意味がありません。もし15分かけてもできなければ、解答、解説を読んで理解してください。それまで苦労していますから、解答解説をしっかり読むと「そうか!」という発見があるでしょう。苦労する分、発見の印象が強くなるので、しっかり覚えられるのです。苦労すれば、それだけ報われるのだから、ぜひじっくりと問題に取り組んでほしいと思います。