ゴールデンウィークが終わりました。
塾の世界で言うと、これから夏期講習のキャンペーンということになるのですが、最近は受付も早いし、あっという間に夏の勉強が決まってしまう、という印象があります。特に今はセットになっている塾がほとんどなので、もう決められたコースをただとるということになる分、いろいろやろうと思ったことが、置き去りにされてしまいやすいのです。
塾としては、なるべく全体をひとつのカリキュラムで動かした方が効率が良い。特に午前中は4・5年生、午後から夕方は6年生という風に決めてカリキュラムをはめています。でも6年生こそ、朝から勉強した方が本当はいいはず。朝早くから勉強する方が睡眠の後だけ、効果は高いのです。
志望校の問題に出ないことや、もうすでにできることを繰り返す暇はありません。成績順に並んでいるクラス編成が多い昨今ですが、同じクラスに違う志望校の子がたくさんいるわけで、そうなれば指導する側は最大公約数しか手をつけない。だから「できることはできるが、できないことは相変わらずできない」ということになりがちなのです。
夏休みは貴重な時間ですから、まだできていないことや良く出る問題をどう効率よくやるかにかかっているのです。
具体的には、現状を知ることから始めましょう。志望校が決まっていれば、入試傾向に合わせて、良く出るテーマについて、それができるのか、そうでないのかをチェックする必要があります。
例えば記述ばかりが出る学校を受けるのなら、文学史や文法はさておき、記述の練習をしっかり積み重ねるべきでしょう。
応用型の算数なら、図形、速さ、規則性、場合の数などに的をしぼって勉強をすすめていかなければなりません。
男子受験校であれば、理科計算の難度が高い学校がありますから、その対策も必要。
入試傾向とお子さんの現状を照らし合わせて、何を優先すべきなのかを決めていかなければならないのです。
今までのやり方で上位にいけないとすれば、当然やり方を変えなければ志望校の合格は望めません。何をやるべきか、何を捨てるべきか、明確にして夏休みの計画をしっかり立て、そして実行することが飛躍の鍵になるでしょう。
5月中に計画を考えておかないと、身動きがとれなくなってしまいます。ぜひ今から考えておきましょう。