夏期講習、どの塾でもお盆休みはありますね。
ただ、この1週間だけが自宅で学習できる時間になってしまうと、スケジュールとしてくるしい部分が出てきます。
私は、できれば2週間ぐらい、夏休みに時間がほしいと思っています。ひとつは自分の不得手な部分や、まだわかっていないところを自分で復習する時間。そしてもうひとつは過去問をやる時間です。
過去問は秋も押し迫ってからやる塾もありますが、私は出来る限り早く始めます。まず、子どもにどういう問題がでるのかを意識してもらう必要があるからです。何ができないといけないのか、ということがわかれば勉強の態度は変わります。
例えば、記述の問題を飛ばす子も、「記述が出る」とわかればその練習をやるようになるのです。
過去問になると異様な集中力を発揮する子もいます。これが普通。だから子どもたちのモチベーションを引き出すためにも、そろそろ過去問は意識してやった方がいいのです。
もちろん、この時期スラスラとけるわけがありません。だから、じっくり取り組みたい。こういう問題はどうやって解くのか、実際に解説を読んだり、考えたりしながら体得していく時間が必要なのです。
塾の時間は情報を与えられる時間です。その情報を咀嚼(そしゃく)し、自分の力に変えていくためには、自分の机の上でやる勉強が必要です。これがなければなかなか自分の力になりません。
塾だけ行っていれば大丈夫、なんてそんなことは絶対にない。勉強の本質はあくまで自分で考えるという時間を積み重ねることにあります。私が作っているDVDでも同じです。情報として与えられる、だからそれをなぜそうなるのか、自分で考える、納得する時間がいるのです。
その時間を与えず、情報だけ与えていても、子どもに力はつきません。
お盆休みだけで大丈夫ですか?