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石灰石を塩酸に溶かして二酸化炭素を発生させる実験です。
発生した気体は以下の表のようになりました。
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問題 この実験で使った塩酸100ミリリットルには、石灰石が何gまでとけると考えられますか。
- 質問をいただいた問題なのですが、いい問題なので、ご紹介しましょう。
塩酸50、石灰石5のとき二酸化炭素が100出てきている。・・・(1)
塩酸100、石灰石5のとき二酸化炭素は125しか出ていない。・・・(2)
もし石灰石が(1)のとき完全にとけているのであれば、(2)の気体は100でなければいけないので、(1)のとき、石灰石はとけ残っているということがわかります。
ということは逆に(1)では塩酸が全部使われたということになりますから、塩酸50を全部使うと気体は100できることになります。
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(2)で気体は125できていますから、(2)では50×1.25=62.5の塩酸しか使われなかった。つまり(2)では今度は塩酸が余っている状態になるのです。
ということは
塩酸62.5ミリリットル+石灰石5g=二酸化炭素125ミリリットルというのがこの問題の定量ということになるのです。
これを塩酸100ミリリットルに換算すると
塩酸100ミリリットル+石灰石8g=二酸化炭素200ミリリットルということになるので、答えは8gになります。
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(1)では石灰石があまり、(2)では塩酸が余っているということに着目することができるか、まさに見抜けるか?というところが鍵なので、こういうことはしっかり問題を解いていかないとなかなか身につきません。
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といってここまでのレベルの問題は出る学校と出ない学校がはっきりしている。
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だから過去問をしっかり解きながら、出る問題を通して見抜く力、考える力を養っていかなければいけないのです。
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