PISA型入試の影響

昨日、PISA型入試のお話をしました。

PISA型入試とは?

実は、近年私立中学の入試問題にもPISA型入試問題が良く出題されるようになった教科があります。

それが社会。

単純なPISA型ではなく、もちろん知識も問われる部分があるのですが、しかし、資料や地図などを見せて、そこから自分の考えを記述する問題。

例えば2011年の女子学院の社会の問題

(1)地図あ~えの中にある発電施設はどのような方法で発電を行なっていますか。ア~オからそれぞれ選び記号で答えなさい。
ア 火力発電 イ 原子力発電 ウ 水力発電 エ 地熱発電 オ 風力発電

(2)地形図の●地点から★地点を見たときに、地形から見て★地点があきらかに見えないものを地形図あ~えからすべて選び記号で答えなさい。

この問題は、明らかに知識を問う問題ではなく、資料から読み取る問題です。

例えば地図 あ には「温泉」という文字がみえます。ということは地熱発電になるし、地図 い は等高線がつまっているので、山でその間に湖があるわけだから、水力発電だろう、というような判断ができるわけです。

また(2)はそれこそ地図から読み取る以外にはないわけです。

単に知識を知っているだけではなく、その知識を使って何を読み取るのか、何をどう考えるのか、という問題が出題され始めています。

(解答)
(1)あ エ い ウ う オ え ア (2) い え

この手の問題は、単純にパターンを網羅する、というような学習では対策できません。もとから何が出るかわからない。
だから、むしろ対応力を鍛えないといけないわけで、過去問を中心に対応していくわけですが、この類の問題が出題されている場合は、他の学校の類題も練習する必要があります。

ただ、量的にたくさんやるというよりは、どんな問題にも対応できるように、思考力を鍛えていけばいいのです。
むしろおもしろいと思ってやれるようになるぐらいが、ちょうどいいのですが。

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