できるようになった、と思わせる工夫

中学受験生といっても、やはり小学生ですから、まだまだ経験は少ない。

だから、心配したり、スランプに陥ったり、ということはこの直前期に良く見られる現象です。ですから、勉強にもひとつ工夫が必要です。

夏休みから受験校の過去問を始めると、この時期にはかなり仕上がってくる。2回目、3回目となってくれば、それだけ点数もとれるようになってきます。

「できるようになったね」

と声をかけてあげてください。

この時期は勉強に勢いがあることが大事。あれもできない、これもできない、というような気持ちになってくると、勉強もいやになってくるし入試がこわくなります。

一方、できるようになった、伸び盛りだ、という気持ちになってくると入試が楽しみになってくる。

「どんな問題が出るかな」

ぐらい思えるようになってくると、勢いが増していると言えるでしょう。

この時期は正解率を気にしないといけない。ミスが起きないように練習させることが必要です。だから少しやさしめの問題をやるといいのです。

そうすると、本人ができる。「ていねいに」やれれば、満点近い点数がとれることもあるでしょう。

そうやって、できるようになった、と思わせる工夫をこの冬休みに盛り込んでください。

以前、秋の模擬試験ではメタメタだった子が、12月に入ってからよく勉強をやるようになり、冬休みになると

「あれ、入りそうだ」

という感じになったことがよくありました。勢いが増すと、自然、勉強にもっと熱心に取り組むようになり、また勢いが増す、という好循環は、入試には絶大な力を発揮します。

お父さん、お母さんのことばが非常に大事です。ぜひ勢いの増す言葉を心がけてください。

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