自分で勉強するということが、力を付ける一番の源だとすると
重要なのは、その動機付けになります。
以前からお話しているように、4・5年生のうちは中学受験に対してあまり
よくわかっていませんから、「私立に行こう」ということが動機付けには
なりにくいのです。しかしカリキュラムが前倒しになり、ボリュームも
多いのでついていけないということがおきるわけですね。
私は4・5年生のうちは、楽しく勉強するということが一番大事だと
思っています。勉強しに行っているのか、遊びに行っているのかわからない
と思われるくらいでちょうどいい、と思うのです。
そしてその中で達成感を味わったり、難しい問題が解けた快感を味わえたら
大成功なのではないでしょうか。
昨日、補習にきた5年生にこういいました。
「これだけの問題を解き終わったら、時間にならなくても帰っていいよ。」
それを聞いた彼は、一目散に問題を解きはじめ、結局30分以上早く
終わりました。
私は約束通り、家に連絡して彼を帰しました。
(ここで、じゃ、もう少し勉強しようなどとやると、失敗の元です。)
この30分は彼にとってはごほうびなのです。早く帰ってテレビを見よう、
ゲームをやろう、自分で獲得した30分だからそれでいいのではないで
しょうか。
4・5年生のうちは、動機付けといってもそういうことの方が大事だと
私は思っています。