たくさんの問題を勉強する、というのはなかなか難しいことです。
自分で考える時間が少なくなって、解き方ばかりを聞いていても、なかなか自分で解けるようにはならない。実際に自分で解いてみて、「これはどうするんだろう」と苦労していた後で解説を聞けば、よくわかる、ということがあるが、解きもしないで解説を聞いていても、よくわからない。
だから予習が必要である、という考え方も確かにあるのです。
先に自分で勉強していて、練習問題なんかもやってみる。しかし、うまくいかない。いろいろ試行錯誤をしてみたが、うまい手が見つからない。
その後、授業を聞けば、自分が苦労した分だけわかりが早いということになるのですが、逆に知っているところは無駄だと思うようになる。先生の話を聞いていない、ということで、最近は予習をさせない塾も増えました。
しかし、問題は予習、復習ではなく、「自分で考える」ということが勉強の中心にあるか、ということなのです。
自分で考えてみてから、解説を読むなり、説明してもらう、という過程でなければ、本当にわかったということにはなかなかならない。
家庭教師とか、個別指導のむずかしさはここにあります。
自分で問題を解かず、家庭教師や個別指導を頼んだところで、結局情報を聞くだけであって、自分で解く時間がなければ、進まない。じゃあ、というのである程度準備をして授業に臨んでも、たくさんの問題の解説をただ聞く、とこれまた情報が増えてしまってひとつひとつの理解が不十分になる。
やはり理解のペースというのがあって、本来は自分で考えて、悩んで、その結果、解説を聞いて、理解する。それからまた問題を解いて、の方が勉強は進みやすいと思います。
成績が伸び悩んで、個別指導を頼んだけれど、結局、あまり変わらない、というのはこういうことに原因があるように思います。例えばスポーツの練習で、コーチの話ばかりを聞いて、自分で練習しなければ、うまくならないのと似たようなところがあると思うのです。
やはり「習うより慣れろ」でしょうか。
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