■ 例えば速さの問題が得意でない場合。「基本に戻るか」ということで、例えば通過算の基本をやらせてみると、できる。あるいは旅人算の簡単な問題はできる、ということがあるでしょう。
■ つまりある程度簡単な問題ならできる、という場合は、基本に戻ってはいけないのです。
■ しかし、「できないから基本に」という指導が目立つのですが、これをやるからかえって算数ができなくなるのです。
■ 最近の入試問題は、いくつかの要素を重ね合わせて作られています。基本問題はそのひとつの要素にすぎません。応用問題を解くためには、その要素を分解していかなければならないのですが、それは応用問題を考えてはじめてできるようになることなのです。
■ ところが、解こうと思っても、なかなかできない。時間がかかる。だから「やはりわかっていない」ではないのです。分解の仕方がわからない。だったら、まずは解答・解説をよく読むことです。そして、それを再現する。自分でやってみて、解いてみるのです。そうすると次第に、構造がわかってくる。さらには分解ができるようになります。
■ ただし、この勉強は時間がかかります。できなければ一問について30分程度は少なくともかかるでしょう。でも、こればかりは時間をかけない限り、突破できません。問題数をこなすというよりは、むしろ考える力を鍛錬するというイメージに近いでしょう。土台、すべてのパターンを網羅する、なんて勉強はできないので、本人に考える力をつけるのだ、という視点で勉強を組み立てていけば良いのです。
■ 過去問もその意味では大事な題材になります。あってる、あってない、よりは、「どうやって解くかをじっくり考える」ということにこだわってほしいと思います。
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
無理はさせない
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伸びました
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いつも読ませていただいております。
現在6年、大手塾の下のクラスに通う息子がいます。今回書かれている状況がまさにうちです。
テストでは毎回基礎問題はほぼ9割得点しますが、応用にぬると2割以下。何度も受験に相談しましたが、いつも基礎をしっかり、の繰り返しでした。
いくら基礎を繰り返しても一向に応用で得点できず、子どものモチベーションは下がるいっぽう。
ところが、応用をとにかく時間がかかってもいいから、とじっくり解くよう家庭学習にしたところ一気に応用4割を着実に得点できるようにぬりました。
ひとつ疑問なんですが、なぜ塾ではその判断というかアドバイスを1年たってもしていただけなかったのでしょうか?やはり集団塾だからですか?
一般にそういう指導をしなさい、という指示が塾全体にあるからかもしれませんね。
しかし、基本問題ができる、ということが確認できれば、対応は当然違わないといけないわけで、それはやはり指導する先生の経験と「よくお子さんを見ているか」ということにかかってくるかと思います。
誤字脱字が複数ありました。申し訳ございません。
誤 応用にぬると 正 応用になると
誤 何度も受験に相談 正 何度も塾に
お返事ありがとうございます。
ノートを見ていただいたり、家庭学習の細かな内容の相談をしたり、というのをここ1年繰り返しました。
あげくは、家庭教師や個別を一時的にたのもうとすると、「必要ないです。」と言われる感じでした。
結構あまり良く見てはいただけてない、ということですね。
こちらのサイトのように第三者の客観的なアドバイスや意見はとても参考になります。これからも訪問させていただきます。ありがとうございました。
こちらこそ、よろしくお願いします。