中和の問題

2010 フェリス中学の問題です。


6個のビーカー(①~⑥)を用意し、それぞれにA液(うすい塩酸またはうすい水酸化ナトリウム水よう液。すべて同じ種類の液体。)を100cm3ずつ入れました。
そこへB液(これもうすい塩酸またはうすい水酸化ナトリウム水よう液。ただしA液とは別の種類の液体。)を、表のように、①には加えず、②~⑥には20cm3~100cm3加えました。
各ビーカーの水よう液を温めて水を蒸発させ、残った固体の重さを測りました。その結果を表とグラフに示しました。

1 A液は、うすい塩酸ですか、それともうすい水酸化ナトリウム水よう液ですか。あてはまるものに○印をつけ、そう考えた理由を答えなさい。

2 残った固体が食塩だけであるビーカーの番号をすべて書きなさい。

3 B液を何cm3混ぜれば、A液とB液を混ぜたものがちょうど中性になると考えられますか。
4 B液を10cm3混ぜたとき、残った固体に含まれる食塩の重さは何gと考えられますか。


中和の問題です。

水酸化ナトリウム水溶液を固定して、塩酸を入れていけば、できる食塩はある一定量まで増えて、それ以上はできなくなります。水酸化ナトリウムがなくなった時点で塩酸だけになるので、塩酸は蒸発してしまいます。
この問題の場合、食塩が15gでこれ以上増えていきませんから、水酸化ナトリウムを固定して、塩酸を入れていったということになります。

または①の段階ですでに固体が残っているので、A液が水酸化ナトリウム水溶液と言っても良いでしょう。

(1)うすい水酸化ナトリウム水溶液 ○
 理由 Bを60㎝3以上いれても固体が増えないから、Bの溶質は固体ではないので、Bは塩酸と決まるから。

(2)グラフから食塩が15gできた段階で、水酸化ナトリウムがなくなります。したがって全部が食塩なので、④、⑤、⑥が該当します。

(答え)④、⑤、⑥

(3)グラフの増え方からすると、④では本来16gになっていないといけないのですが、それが15gで止まったので、中和は50㎝3でおこったと考えられます。

(答え)50㎝3

(4)水酸化ナトリウムの減り方をグラフにすると、以下の青い線になります。

このとき、塩酸を10㎝3入れたときは8gが水酸化ナトリウムの量。固体の量は11gですから、その差が食塩の重さです。

11-8=3

(答え)3g


「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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