てんびん算というのは、あまりテキストに採用されていない分野のように思います。これは食塩水の濃度や平均、割合などに応用される「解き方」です。例えば4%の食塩水200gと8%の食塩水200gと12%の食塩水Xgをまぜて10%の食塩水を作ります。Xは何gですか? という問題があったとします。面積図で解くにしろ、割合で解くにしろ、原理的には下の一次方程式を解くことと変わりありません。
200×4/100+200×8/100+x×12/100=(200+200+x)×10/100
しかしてんびん算はまったく違う考え方をします。
ぼうにメモリをつけてつりあいで考えるのです。本来図で説明すると簡単なのですが、つりあいの中心が10%ですからそれとのつりあいであわせていきます。
(10-4)×200+(10-8)×200=(12-10)×x
ですから(1200+400)÷2=800 と答えがでてきます。
マスターすれば食塩水のほとんどの問題もこれで簡単に解けるし、他の平均の問題にも応用が利くでしょう。
今度エルフィーで10月21日(土)を中心に、てんびん算を説明する無料の授業をやることになりましたから、もし時間があればご参加ください。5年生の算数の一助になればと思います。