第53回 受験プランは明確に線を引く

■ 受験プランを考える時期になりました。関東で言えば、1月に千葉、埼玉の入試が始まり、2月に東京、神奈川の入試が始まる。とはいっても東京、神奈川は2月5日まででだいたい終わってしまいますから、合格した場合は、こう、残念だった場合はこう、と考えていくことになるわけですが。

■ 残念だった場合を考えていくと、だんだん暗くなってくる。冷静に考えましょう、とはいいながら、子どものことを考えるから、決して冷静とはいえず。

■ だから最初に線を引くことをお勧めします。ここまでにしよう。それがどのくらいになるのかをまず、家族で考える。子どもの将来には先があります。入試も高校入試、大学入試とある。大学入試に関していえば、これからいろいろ変わってくるだろうなと思います。例えば秋入学になってくると、必然海外の大学も選択肢に出てくるかもしれない。だから先に選択を伸ばしてもかまわないだろうと思うのです。

■ 公立中学の場合で言えば、3年後にまた入試が来ます。私立一貫校に入れると6年間その学校になる。私はこの長さが気になります。その学校の良さも悪さも、子どもたちの成長に充分影響するので、不満な状態で6年間学校を続けるぐらいなら、3年後の再チャレンジを選んで良いのではないかと思うのです。

■ ここが残念だったら、もう後は受験せず、公立に進もう、という選択肢はあってよいと思います。今は、公立の中学を選ぶこともできるし、もっと言えば、引っ越しを前提に考えれば学校を変えることは充分できます。逆に6年間変わらないことで、起こる不利益を考えるならば、その自由を取っておいた方が良い場合もあり得るでしょう。

■ だから受験プランが決まったら、受ける予定の学校には一度子どもと行っておきましょう。後から言わない方が良い。ここまで受けて「だめなら公立」という考えは、きっぱりと決めてしまうのです。そうすることで、子どもたちにも覚悟ができるし、高校受験のチャンスもあることがわかれば、あとは「とにかくがんばるだけ」という気持ちになるでしょう。

■ 「かわいそうだ」と思ってしまうと、つい受験校を探してしまう。しかし、それは一時の問題なのですから、今のうちにしっかり考えて、受験のときはその通り進めるようにしてください。

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