中学進学後、なぜ凧の糸は切れるのか?

入学試験がだんだん迫ってきましたが、1年前受験が迫っていた受験生は、もはや中学に進んで半年以上経過しました。

で、その中にはすでに凧の糸が切れたように、野放図にやっている子どもたちがいるでしょう。特に自由な雰囲気の学校ではそういう子が多くなりがちで、部活や遊びで忙しく、まあ、試験の成績は低空飛行、あるいはしっかり呼び出しモードに入っているかもしれません。

進学後、このようになる理由。それは受験直前に原因があります。

つまり、この時期。

これだけがんばっているわけでしょう? 週末は土日ともに模擬試験か塾か。平日だって塾だ。家にいれば過去問だ、暗記だと忙しい。

受験生だから当たり前です。

そう、でも当たり前でも負担が大きい分、進学後はそこから解き放たれるから「解放感が強くなる」のです。

まして入学試験が終わったら卒業式までは、もうイベント満載。ディズニーランドだって行きたいし、みんなとだって遊びたい。その解放感は実は「親もひたって」しまいやすい。

「あれだけがんばったんだから、いいわよね。」という気持ちになりやすいのです。

受験生だから当たり前なのと同じように、中学生は勉強するのが当たり前、です。

だから受験が終わったから、といって解放感に過度に浸ってはいけない。むしろ、解放感が出てくる分、「勉強するのが当たり前」を貫く流れを今から考えておいた方が良いのです。

せっかく今勉強しているんだから、さすがに受験勉強ほどではないにしろ、そのまま勉強するペースを続ける。受験が終われば、次は英語でもいいし、数学でもいい。つまり勉強するのは当たり前なんだ、という流れを切らさないことです。

それと逆に今、あまりにストレスをかけすぎないようにすることも大事。ここのストレスが大きい分、解放感が大きくなる。受験生だから当たり前に勉強する、でも小学生だから当たり前に早く寝る、ということも忘れないでください。そこのストレスが過度でなければ、解放感が少ない分、「勉強するのが当たり前」になってきます。

試験が近づいている分、どうしても見方は近視眼的になりやすいが、子どもの成長はまだまだ続きます。来年の今頃「凧の糸が切れちゃったみたい」と嘆かないように、少しは考えておきましょう。

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