科目のバランス

子どもたちの成績を見ると、教科のバランスがある程度取れている子もいれば、そうでない子もいます。

例えば算数はできるが、社会ができない。あるいは国語はできるが理科はだめ。そういうバランスの悪い子は得てして、今の組み分けテストでは上に上がっていけない。どうしても順位は総合点でつくので、何かが足を引っ張る、ということになるわけでしょう。ただ、それはよく考えてみれば良い教科が支えている、という面もあるのです。

その良い教科がなかったらもっとひどくなる、ということなのでやはり良い教科がある、ということは子どもの自信を支えます。だから、成績を伸ばすには、まず得意な教科を先に伸ばす方が良いのです。

科目的なバランスをつい、考えがちになるが、今の時期は特に「自信のない教科」が「嫌いな教科」になりやすい。それに時間を取っても、なかなかできないから、かえってより嫌いになる、あるいはさらに自信を無くす、というのがあるのです。

それよりは先に好きな教科を伸ばす。そして6年生の後半になったら、今度は意を決して「自信のない教科」に転ずるのです。少なくも、得意な教科があれば、「勉強してできるようになる」という実績は持っているわけだから、あとは覚悟の問題になるわけで、これは試験が近づいてきていよいよ「これをやらないと仕方がない」ということでがんばる方が良いと私は思います。

で、それをやるとさすがに少しずつ点数は上がってくるわけで、それは6年生の後半右肩上がりになってくる要素の一つになるから、子どもたちも勉強のし甲斐がでてくる。

だから、今はあまり科目のバランスを取ろうと思わず、まずは一点突破してください。

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