第39回 得意不得意の範囲

■みなさんの手帳に得意、不得意の範囲って書いてありますか?模擬試験やカリキュラム試験の点数を手帳に書いてみてください。そして例えば算数は横軸にテーマをつけてみると面白いグラフができます。

■速さでは偏差値が低いが、平面図形は偏差値が高いなど、半年分ぐらいのデータを調べてみると傾向がはっきりします。国語も物語文は強いが、論説文はだめだとか。理科でも電気はだめで、水溶液は得意とか。自分の傾向を過去の試験のデータから調べてみてください。実は、あまりそういうことを意識していない人が多いのです。

■それがはっきりしたら、次は対策です。自分が解決しなければならない課題がいくつもあると思いますが、その中から重要だと思うものを3つないし5つ選びましょう。そしてそれを解決するための方法をそれぞれのテーマで1つか2つ考えるのです。例えば速さの問題が不得意なので、この問題集の速さの問題だけをやってみよう、とか。歴史がしっかり覚えられていないので、もう一度5年生のテキストを復習しようとか。

■残された時間は決して多くはありません。ですから上手に時間を使って対策をしなければならないのです。もしうまくできないようなら、お父さんやお母さんに手伝ってもらうといいでしょう。そうやって自分の得意な分野、不得意な分野を知って対策を立ててください。

■その内容が決まったら毎日のスケジュールに加えていきましょう。もうすでに毎日の学習の計画は立てていると思いますが、今日は何時から何時まで何をするということは明確に決めて勉強してください。ついでに言えば、ごほうびも決めるといいと思います。例えばここまでやったら、アイスクリームを食べようとか。ここまで終えたらマンガを読もうとか。

■私も時々授業でやります。ここまで授業の10分前に終わったらみんなでトランプしようとか。結構、みんな必死になってがんばりますよ。だからその後のトランプもとても楽しい時間になります。手帳で上手に時間を使いながら、楽しみも加えて良い準備をしてください。

(平成17年10月19日)

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