受験カリキュラムのボリューム

ここ数年、塾のカリキュラムの前倒しが続いていて、結構早くから受験準備を始めなければならなくなりました。

しかし、各塾のカリキュラムを見ていて、気になることがあります。

例えば理科。理科の計算問題は算数で割合や比を充分に使えるようになってからでないと難しい。したがって、算数がそこに行くまでにこれらのテーマを扱うことができない。だから計算があまり関係ない、生物や地学、気象、など知識を覚えることを先にやります。

しかし、そんなに早く覚えることをやったって、記憶が残っているわけではない。つまり、ことばは悪いが算数のカリキュラムを消化するまで、ある程度、時間を無駄に使っているところがあるのです。これは社会も同じ。社会は地理、歴史、公民と3つあるが、だいたい最初のころは地理に力を入れる、というかそれ以外に時間を使いようがない。本当は社会は1年で終わってもおかしくはない分量なのですが、それを結構手間暇をかけているところがあるのです。しかも社会はやはり知識中心になるから、覚えていられるわけではない。「じゃあ、そんなことは無駄じゃないか」になると、社会や理科の授業が成り立たなくなるから、しっかり組み分け試験をやることになったりする。

受験カリキュラムは圧倒的に算数の分量が多いのです。前倒しにしたくなるのは、算数をとにかくしっかりしないといけないから。中学受験の問題レベルは小学校の算数とはかなり開きがあります。したがって、小学校の算数から中学受験の算数にレベルを引き上げるためには、いろいろなことを教え、かつ練習させないといけない。

そして比や割合ができるようになって、ようやく一人前になるから、ここから理科の計算をやると、もうぎりぎりになってしまう。だから前倒しにしたい、とまあ、そういうことなのです。

ですから、算数さえやればいいわけだが、それだとバランスがとれないから、早い段階から時間を使うことになる。

逆に考えれば、算数をしっかりやりさえすれば、そんなに早くから4教科始める必要はない、ということになるのです。ところがそんなカリキュラムを組んでいる塾はありません。だって算数の授業ばかりが増えたら、算数の先生がたくさん必要になってバランスが悪くなるからです。

本当に合理的に中学受験をやる方法は、今、塾では提供されていない、とすら思えます。しかし、他に方法がないので、それをやるしかない、ということになっています。だから、お父さん、お母さんがもう少し研究をした方が良いかもしれません。子どもたちの負担を軽減する方法は、いろいろあるように思えます。

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