多少の無理

本人が本人なりに努力をした結果として入れる学校に入れればよいではないか、という考え方があります。

一方で、絶対にこのクラス以上の学校に入れたいという考え方があります。

そのどちらも中学受験の考え方にはある。どちらがいいとか、どちらがダメとかいう問題ではない。まさにこれは家庭の考え方であり、受験生本人の考え方でしょう。

ただ、難しいのは「本人なりの努力」という点。

その本人なりの努力というのは、まあ、ゲームも楽しみつつ、遊んでもいて、それでできる「本人の努力」もあれば、多少なりともいろいろなことを我慢して、ある程度上をめざした結果としての「本人の努力」もあるわけで、ここをどう考えるかをある程度家庭で決めておかないといけない。

競争という面がある以上、なんでもかんでもやりつつできる、というレベルではなかなか上位には上がっていかないだろうと思います。だからそこに多少の無理はしないといけないところがある。

しかし、それは多少であって、多大であってはならない、と思います。例えば本人の健康が悪くなるような、あるいは身体の成長に問題を生ずるような無理は、当然するべきではない。

ただ、その加減は子どもが1人で判断できるものではないし、親も「こうだ」と決めきれるものではない。なぜならば、やはり子どもの受容できる範囲は子どもそれぞれに違いがあるからです。

だから、そこを良く見て、相談しながら進めていかないといけない。その結果として、入れる学校に入れれば良い、ということがまあ、妥当なところではないかと思います。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

合格偏差値の差
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

5月11日の問題
==============================================================

==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村


カテゴリー: 2015年受験に向けて | コメントは受け付けていません。

気体に関する問題

2014年 灘中学の問題です。


二酸化炭素についての次の文を読んで、以下の問いに答えなさい。
 二酸化炭素が水に溶けると炭酸水になります。気体の二酸化炭素が水に溶ける量を調べるために以下の実験を行いました。なお,気体の体積は、すべてピストンが自由に動く状態で測定しました。また、この実験では水は凍ることはなく,水の蒸発を考える必要はありません。なお水に二酸化炭素が溶けても液体部分の体積は変わらないものとします

実験1 図1のような自由に動くピストンのついた容器に0℃の水1Lと0℃の二酸化炭素の気体2Lを入れ、0℃に保ってしばらく放置すると、気体部分の体積が0.27Lになったところでピストンが停止しました。

実験2 実験1の容器を21℃に温め、しばらく保つと気体部分の体積が1.2Lになったところで、ピストンが停止しました。

実験3 二酸化炭素の体積の温度による変化を調べるために 実験1と同じ自由に動くピストンのついた容器に、0℃の二酸化炭素の気体のみを1L入れました。その後温度を変化させ、二酸化炭素の体積を調べると、図2のような結果が得られ、90℃では1.33Lになりました。

問1 次のア~エの気体のうち、水に最もよく溶けるものを選んで、記号で答えなさい。
ア 酸素 イ 窒素 ウ アンモニア エ 二酸化炭素

【解説と解答】
アンモニアが一番良く溶けます。0℃で1mLの水に1176mL溶けます。

問2 実験1では、容器内に入れた二酸化炭素の何%が水に溶けていますか。

【解説と解答】
2Lの内、残った二酸化炭素が0,27Lですから、溶けた二酸化炭素は2-0.27=1.73Lなので1.73÷2×100=86.5%です。
(答え)86.5

問3 21℃の二酸化炭素の気体5Lを0℃に冷やすと、その体積は何Lになりますか。小数第3位を四捨五入し、小数第2位まで求めなさい。

【解説と解答】
図2のグラフから90℃で1.33L、0℃で1Lなので、0.33÷90×21=0.077 より21℃では1.077Lです。
5÷1.077=4.642・・・≒4.64
(答え)4.64L

問4 実験2で、21℃の二酸化炭素の気体何Lが水に溶けていますか。小数第3位を四捨五入し、小数第2位まで求めなさい。

【解説と解答】
0℃で2Lの二酸化炭素は21℃では2×1.077=2.154Lですから、2.154-1.21=0.944≒0.94L溶けていることになります。

(答え)0.94

問5 1Lの水に溶ける二酸化炭素の重さを、0℃と21℃で比較すると、0℃では21℃のときの何倍になりますか。小数第3位を四捨五入し、小数第2位まで求めなさい。ただし、温度によって水の体積は変化しないものとします。

【解説と解答】
0℃では2Lの二酸化炭素の内、1.73Lが溶けました。したがって問1から86.5%が溶けたことになります。
21℃では、2.154Lのうち、0.944L溶けていることになりますから、0.944÷2.154×100≒43.8%が溶けたことになります。
したがって86.5÷43.8=1.974・・・≒1.97倍になります。
(答え)1.97

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

===========================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

勉強に対する動機づけ
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

来年、湘南の女子はチャンス
==============================================================
慶應進学オンライン
==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村


カテゴリー: 各校の入試問題から | コメントは受け付けていません。

復習もむずかしい

復習型と予習型の塾があるわけですが、最近は復習型の方が圧倒的に多くなりました。これはやはり家庭で予習することが難しいのと、塾で「それ、知ってる」みたいな子が増えると授業がやりにくいのでそうしている部分と両方ある。

まあ、復習が充分にできれば、それでいいのですが、実は、この復習もままならなくなりつつあります。

つまり、毎週やることが多い。宿題なり、課題なりをやっていると、もう「できなかった問題をやり直す」ことすら難しくなってくる。ましてや2週間前の復習など、到底及ばない。

大量のプリントを丹念にファイリングしても、じゃあ、そのプリントを見直したりやり直したりする時間があるか?といえば、まずないでしょう。

ということは、ある一定のところで、もう絞り込まないと、何もかも中途半端になってしまう可能性があります。少なくとも、これだけはかっちり復習する、というものを決めないといけない。塾で宿題を出されると、それをやらなきゃいけなくなるが、それでもこれだけは守る、というものを作っていかないといけません。

ノートは本来、もう一度覚えなおすとか、見直すためにとるものですが、その時間がない、というのはやはり本末転倒なところがあるわけです。

「課題さえやってもらえれば、復習は必要ありません。」という塾もあるそうですが、これも変な話でしょう。

できなかったものは、子どもひとりひとりが違うわけだから、それを無視してやる課題は「できるところは相変わらずできて、できないところはできないまま」になりやすいわけです。

だから、子どもたちの勉強を良く知っておかないといけない。時間がないにもかかわらず、結構無駄な時間が増えている可能性があるから、気を付けましょう。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

とにかく始める
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

5月9日の問題
==============================================================

==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村


カテゴリー: 2015年受験に向けて | コメントは受け付けていません。