一人で行く林間学校

今はどうなっているのか定かではありませんが、以前、ある男子校の林間学校がおもしろかった。

まだ乗換案内などという便利なシステムがなかった時代。その学校の山荘に決められた時間に一人で来い、というのです。しかも新中学1年生に対して。

普通林間学校というものは、学校までやってくると観光バスが何台か並んでいて、そこに先生と乗り込み、わけのわからないガイドを聞き流し、あるいはバスガイドをいじめつつ、騒ぎ、先生に怒られ、そして宿舎に向かう、というのが定番であるわけですが、勝手にやってこいというのです。

もちろん、これには当然のことながらある目的がある。親の保護から離れて自分で山荘まで行く経験をさせることで、多少なりとも自立を図ろうというものであったと思うのです。

だから、家庭に対しても決して手伝ってはいけない、という話をしてあったとは思いますが、しかし、まあ、過保護なママはいるものであり、近くまで自家用車で送る、なんてこともあったかもしれない。

「だって、何かあったら」

という声が聞こえてきそうです。

そして林間学校が終わったら、また一人で帰っていくのです。当然、電車代はとっておかないといけない。

これが結構、目の付け所としては良いと思うのです。絶対使っちゃう子がいるだろうから。それもまた自分で考えて行動する、という元になってくる。そういう経験が子どもを大きくするのです。

別に豪華な旅行に行かずとも、充分に独立の気概を持たすことはできる、という例だと思うのですが。

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第131回 進学校と大学受験

■ 進学校というと、何となく大学受験の塾とそう変わらないのではないか、というイメージをもたれるかもしれません。特に管理型の学校は、成績管理をしたり、順位を発表したりすることはあるので、確かにハードな部分も多少はあるかもしれませんが、しかし、一般的に言えば、それは少数派と言えるでしょう。学校は、毎日子どもたちが生活するところだから、例えば成績順に席を決める、というようなことは有り得ない。むしろそういうことで起こる軋轢に配慮することが多いでしょう。

■ しかも、大学受験に対応する授業というのは、それほど多くはないのです。高校2年以降、理科系、文科系に分かれていく段階では、それぞれの科目について大学受験を念頭にした演習コースをスタートさせるところもありますが、それまでは比較的のんびりしているというか、違う視点で授業が行われます。

■ 大学受験というのは、やはり本人がしっかり自分で勉強できるようになっていないと、できるようにはならない。これは小学生よりはっきりしている。本人が本気になって受験に向かうためにはどうすべきか、ということを考えると、やはりモチベーションをしっかり創り上げていかないといけない。

■ 例えば、理工学部に進学するということは、その専門を勉強したいと思うから受験するわけで、ではその理工学部で何を勉強するのか?ということに対してしっかりとした目標がないと大学受験の勉強には力が入りません。そこで、中学1年生から、いろいろなことをやらせていく。

■ 単にカリキュラムにしたがって勉強させるよりも、例えば理科実験ばかりをやったり、あるいは1冊の本をずっと1年間掘り下げてみたり、ローマ史ばかりを勉強してみたり、ということをやる。つまりこれは学問や研究がどういう形で行われるかを模擬的に体験しているわけです。

■ そういうことは授業にとどまるものではなく、例えば文化祭でもそうだし、あるいは部活もそうでしょう。文化祭で初めて経験した演劇が好きで舞台演出の道に進んだ子もいれば、天体に興味を持って物理学に進む子もいる。何がきっかけとなるか、学校がわかっているわけではありません。それは子どもたちの中に潜んでいるものだから。だからあれこれ形を決めるよりは、自由な活動の中で「これをやりたい」と思ってもらえればいい。

■ 英語や数学はカリキュラム通り進むことが多いでしょうが、それでも何かと工夫がある。そういう中から子どもたちの可能性が引きだせれば、それでいいのです。

■ 学校は塾とは違います。一番根源的な問題をまず解決しなければ、つまり、なぜ大学に進むのか、というところが明確になっていない限り、子どもたちはがんばらない、ということがよくわかっているから、こういう道筋を踏むわけで、それを6年間というスパンでやれるから、やはり中高一貫校には魅力があるわけです。

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条件を整理する問題

2014年雙葉中学の問題です。


A、Bの2人が25段の階段の一番下からスタートして、じゃんけんで勝った方だけが移動するゲームをしました。あいこは考えません。グーで勝つと3段、チョキは4段、パーは5段移動します。移動したら1回と数えます。3回目を終えたとき、Aは下から9段目、Bは下から4段目にいました。6回目を終えたとき、下から12段目で初めて2人は並びました。その後Aだけは一番上まで上って下り始め、12回目を終えたときに23段目で、上ってきたBと並びました。
(1)3回目を終えたとき、Aはグー、チョキ、パーをそれぞれ何回出しましたか。
(2)4回目、5回目はBが勝ち、6回目はAが勝ちました。Bの4、5、6回目の出し方をすべて書きましょう。

(3)7回目から12回目までは、Aは3勝3敗でした。この6回でAはグー、チョキ、パーをそれぞれ何回出しましたか。すべて書きましょう。


(解説と解答)
(1)3回目を終えたときAは9段目、Bは4段目にいたので、4段はチョキで勝った時しかいけませんから、Aは2回勝ったことになります。
したがってチョキと、パーで1回ずつ勝ったことがわかるので、
(A-B)=(チョキ、パー)(パー、グー)(パー、チョキ)ということになります。
【答え】グー0回 チョキ1回 パー2回

(2)4回目、5回目はBが勝ち、6回目はAが勝ちました。勝ち方は3通りありますが、6回目を終えたときに二人とも12段目にいました。
Bは8段上らなければならず、Aは3段上らなければいけないので、6回目はAがグーで勝ったのでBはチョキを出しています。
2回勝って8段上るためには、グ-とパーで勝つか、チョキで2回勝つかですから全部で3通りあります。ただし、6回目で初めて二人は同じになったのだから、先のBがパーで勝ってしまうと並んでしまいます。
したがってBの出した方は以下の通りになります。
【答え】(4回目、5回目、6回目)=(チョキ、チョキ、チョキ)(グー、パー、チョキ)

(3)Aは15段進み、Bは11段進んだことになります。3勝で15段進むためには、Aはパーで3回勝ったということになります。
一方Bは3回で11段進むので、チョキ2回、グー1回で勝つか、グー2回、パー1回で勝ったことになります。
Bがチョキ2回、グー1回で勝つ場合は、Aはグー0回、チョキ1回、パー5回になります。
Bがグー2回、パー1回で勝つ場合は、Aはグー1回、チョキ2回、パー3回になります。

【答え】 グー0回、チョキ1回、パー5回 または グー1回、チョキ2回、パー3回

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