金属と水溶液の反応に関する問題

2013年 明大中野中学の問題です。


塩酸にマグネシウムという金属を入れると、マグネシウムは溶けていき、水素が発生します。このとき、水溶液中には塩化マグネシウムという物質ができています。水溶液中にできている塩化マグネシウムの重さは、反応した塩酸やマグネシウムの重さに比例します。

グラフは、ある濃さの塩酸100mLに入れたマグネシウムの重さと、そのとき発生した水素の体積の関係を表したものです。

また、マグネシウム0.5gを入れたとき、水溶液中にできていた塩化マグネシウムの重さは2gでした。次の問いに答えなさい。

(1)この塩酸350mLにマグネシウムは何gまで溶けますか。

(2)この塩酸80mLにマグネシウムを0.6g入れたとき、水素は何cm3発生しますか。

(3)この塩酸300mLに、ある重さのマグネシウムを入れるとマグネシウムはすべて溶けました。このとき、水溶液中に塩化マグネシウムが3gできていたとすると、あと何gのマグネシウムが溶けますか。


この問題では、まずグラフから
100mLの塩酸には1gのマグネシウムが溶け、水素が1000cm3出ることがわかります。

またマグネシウムを0.5g入れたときは、当然、すべて溶けるわけですが、このとき塩化マグネシウムは2gできるので、マグネシウム1gが全部溶けると、塩化マグネシウムは4gできることになります。

したがってこの関係は

100mLの塩酸→マグネシウム1g→水素1000cm3→塩化マグネシウム4g 

ということになり、あとは比例関係で考えていけばよいことになります。

(1)で塩酸が350mLですから、塩酸の量が3.5倍になったので、マグネシウムも3.5倍になるから溶けるマグネシウムは3.5gです。
(答え)3.5g

(2)塩酸が80mLのときは、0.8倍ですから、溶けるマグネシウムは0.8gです。しかし、マグネシウムは0.6gしかないので、水素は0.6g分しか発生しません。
したがって1000×0.6=600cm3になります。
(答え)600cm3

(3)300mLの塩酸があるとき、この反応は
300mLの塩酸→マグネシウム3g→水素3000cm3→塩化マグネシウム12g
となります。
しかし、塩化マグネシウムが3gでしたから、4分の1なので、マグネシウムは3×\frac{1}{4}=0.75gしか溶けていません。
ですから、あと3-0.75=2.25gのマグネシウムを溶かすことができます。
(答え)2.25g


「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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10才までの練習は吉

そんなに、小さい時から勉強させなくったって、という意見はもちろんあるわけですが、やはり、小さいときの方が良く覚えるというのは間違いない話のようです。

脳科学的に言うと、神経細胞の結びつきは小さい時ほど活性化しているが、だんだん年齢が上がるにつれてそれを抑えるような動きが出てくるのだそうで、だから音楽なんかはなるべく早く始めるに越したことがない。碁や将棋のプロもずいぶん早くから養成を始めるようだし、小さい時の知的訓練は間違いなく能力開発にはプラスでしょう。

ただ、それが偏差値とか成績とかばかりに気が行ってしまって、本当に知的訓練ができていない場合も少なくないようです。そうなると、これはプレッシャーばかりが強くなるから、かえって子どもたちの成長にはマイナスになります。

しかしながら、小さいときにこれ、という方向性はなかなか決めにくい。いったい子どもにどんな才能があるのかを見出すことは難しいものです。だから好きなことをさせたり、親が好きだったものをさせたりするわけですが、それが正しいとは限らない。実は秘めた才能はまだほかにもあるかもしれないのです。

だから幅広い分野で練習しておいた方が良いのです。そしてその中から何かを見いだせてくるといい。ただし、あくまで能力が上がっていくことを考えていかないといけない。能力を上げるためには、子どもが進んで練習や訓練を積まないといけないから、罵倒してうまくいくものではないのです。

それには褒めるのが一番だし、褒めて伸ばせれば子どもたちの努力が長く続きやすいものです。そして小さい時にいろいろな能力を育てていくことで、その中からこれという方向性が見いだせれば、あとは本人ががんばればいい、ということになるのです。

それまでは多少なりとも熱心にいろいろな練習を薦めてあげるのは、子どもの成長には重要なことです。

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女子学院、2月2日入試をホームページ上に掲載

3月まで、各校のホームページは2014年の入試募集要項のままになっていることが多かったのですが、新学期になりアップデート作業が始まりました。

2015年は2月1日が日曜日となるので、日曜日に入試を行わない学校が2月2日に入試日を移動させます。

女子学院もそのひとつですが、ホームページで入試変更を発表しました。

入試は2月2日、合格発表が2月3日、手続きが同日13時~15時と2月4日10時~15時となっています。

女子学院2015年募集要項

今後、各校とも発表が行われていくでしょう。

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