第129回 自分の面倒は自分で見る

■ 自分で勉強する、のは子どもたちにとって実は結構ハードルの高いことなのです。自分で決めた時間に、あまり気がすすまない宿題や塾の復習を広げ、これまたあまりよくわからない問題を解く。ああ、ゲームしたいなあ、と思うでしょ、普通。

■ だから、そういう大変なことをまず自分でやり切る、という習慣が必要なのですが、そういう子に限って、自分の部屋の掃除などしたことがない子が多いようです。洗濯物ができあがったら、お母さんが畳んで、お母さんが引き出しに入れる。

■ 本人はそこから自分の着る物を引っ張り出すだけ。でもまだ、自分で決めるだけいい。これとこれを着なさい、と言わないとだめな子もいる。だめだから、つい手を出す。着せる。準備に手を貸す。

■ そういう子が自分で勉強できるようになるか。といえば、やはりならないものです。だから、勉強は自分でできるようになるまで、親といっしょにやった方が良い。その代わり、もっと身近で自分でやれることは徹底的にさせなければいけません。

■ 自分の洗濯物は自分で畳む。自分の部屋の掃除は自分でする。朝は自分ひとりで起きてくる。

■ そういうことをひとつひとつ自分でできるようになれば、自立が始まるし、そうなれば自分でも勉強できるようになる可能性が高くなります。だから、やっていることが逆なのです。まず、そういう自分の面倒は自分で見る、ところを先にやらせないといけない。

■ そんなことは本当は難しくもなんともないことでしょう? でも、結構できないんです。だから、まして自分で勉強するなど、できない。「勉強しなさい!」と口酸っぱく言ったとしても、実はまだその段階に入っていない子が多いのです。だから、やり方を考えていかないといけないのではないでしょうか。

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仕事に関する問題

2014年女子学院の問題です。


ある製品をA、B、Cの3人で作ります。Aは1時間に30個作ることができ、2時間の作業後30分間休憩します。
Bは1時間に24個作ることができ、1時間30分の作業後30分間休憩します。
Cは1時間に20個作ることができ、休憩はとりません。

(1)3人が同時に作業を始めると200個目が完成するのは何時間何分後ですか。

(2)Aが作業を始めたあと、何分かしてBとCが作業を始めると3時間32分後に200個目が完成します。BとCが作業を始めたのはAが作業を始めてから何分後ですか。


(1)最初から2時間後にAは30×2=60個作れます。Bは2時間後に24×1.5=36個作り、Cは40個作っていますから、合計136個作っています。
次の1時間に、Aは30分だけ働くので、15個。 Bは24個、Cは20個ですから、合計59個ですから、136+59=195個なので、あと5個です。
ここまでで3時間たっているので、A、B、Cともに働いています。
Aは1個に2分、Bは1個に2.5分、Cは1個に3分かかるので、3分後に3個できて、4分後にもう1個、さらに5分でもう1個できてこれが200個目ですから、作業を始めてから3時間5分後になります。

(答え)3時間5分後

(2)できあがったのが、3時間32分ですから212分なので、Aは最初から作業をしていますから、最初の150分で60個。残りの62分で62÷2=31個で合計91個作ります。この91個目が200個目にならなければなりません。
残りは200-91=109個
BとCが作業を始めて2時間後に36+40=76個ですから、109-76=33個
15分でBは6個、Cが5個ですから11個ですから33÷11×15=45分より、BとCが働いたのは2時間45分。
したがって3時間32分-2時間45分=47分

(答え)47分

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そういえば

公立の中高一貫校の設置に対する議論が始まったのは、1971年の中央教育審議会。

その当時、学生の数は多く、高校受験が過熱していました。

高校受験は中学校の3年間で学校が生徒の状況を把握し、義務教育から高等教育へバトンを渡すにあたって充分に子どもを良く見て指導してこれていない、どちらかといえば偏差値や点数で輪切りにして、この子はこの高校、この子はあの高校、というような割り当てをしていることは生徒の可能性を引き出すという点から良いことではない、という指摘を受けていて、では公立でも中高一貫教育を試してはどうか、という提言が出され、続いて1985年の臨教審(臨時教育審議会)でも「6年制中等学校」の設置が求められました。

しかしながら、一部の公立中高を一貫校にするということは、一部の優秀な生徒のためだけのエリート校になるという批判が相次ぎ、結局1校試験的に開校したものの、後が続きませんでした。

が、1997年の中央教育審議会でやはり中等教育の複線化が諮問され、学校教育法を改正して99年に制度が始まりました。1999年と言えば、実はゆとり教育が始まったころで、週休5日制になりカリキュラムを減らすなどとの施策と合わせて中等教育を複線化する狙いがあったようです。

東京都の場合2005年に白鷗がスタートして今年で9年。現在10校の一貫校が平均7倍の競争率を保ち、私立が2倍~3倍の推移に対して圧倒的に難しくなっています。

つまり、やはり一部の優秀な生徒のためのエリート校になっている、というわけです。

97年の答申では、受験戦争が起きないように「抽選、面接、推薦」などの方法を適切に組み合わせ、入試で学力試験をしないように、という国会決議までついていたようですが、そんなのはいつのまにか、どこかへ吹っ飛んでしまった。

都立側があくまで、学力検査であって学力試験ではない、と言っていますが、じゃあ、優秀な子だけとっているわけではない、ということは有り得ないでしょう。

都立側としては、私立に流れたトレンドを公立学校に取り戻すために必要な措置、と考えているし、まあ、それはそれで一理あるわけですが、そろそろ過熱感がある分、こちらも何らかの手を打った方が良くはないだろうか、と思えます。

しかし、どういう制度にしてもやはり加熱するのかもしれません。私立に比べてやはり圧倒的に安いですから。

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