図形の移動に関する問題

2014年雙葉中学の問題です。


長方形A、B、Cが一直線上に図のように並んでいます。Cだけが毎分5cmの速さで直線に沿ってA、Bの上を通り、矢印の方向に動いていきます。

(1)CがA、Bと重なる面積が一番大きくなるのは、Cが動き始めてから何分何秒後ですか。またそのときの面積は何cm2ですか。

(2)CがA,Bと重なる面積が480cm2となるのは、Cが動き始めてから何分何秒後と何分何秒後ですか。


(1)
Cの高さは25㎝なので、Aと重なる最大の面積は15×25=375cm2
またBと重なるのは20×17.5=350cm2になります。
Cの先端がAの左端と重なる時、重なる面積は375+17.5×8=375+140=515
Cの右端がBの右端と重なる時、重なる面積は350+25×3=425
425cm2から、1cm進むごとに重なる面積は増えていくのでCの先端がAの左端に重なった時が、最大になることから、
15+7+20+11=53cm
53÷5=10.6分後=10分36秒後
【答え】10分36秒後 515cm2

(2)Cの右端がBの右端に重なった時、425cm2ですから、あと480-425=55cm2増えればいいことになります。
1cm進むと、25×1-17.5×1=7.5cm2増えることになるから、55÷7.5=\frac{110}{15}\frac{22}{3}cm進めばいいので、
30+11+\frac{22}{3}\frac{145}{3}cm進むから\frac{145}{3}÷5=\frac{29}{3}分=9分40秒後

2回目は、Cの左端がAの左端と重なってから、後になります。
AとCが重なる最大値は375cm2なので、480-375=105cm2がBと重なっていればいいから、
105÷17.5=6cm分、BとCが重なっていればいいので、Cの右端は20-6+11+30=55cm進んだときですから、
55÷5=11分後

【答え】9分40秒後 11分後


「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

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寮は確かにいいのだけれど・・・

中学生になって、親元を離れ、寮で生活すること自体は子どもたちの自立心を養うのには大いにプラスです。

誰か代わってやってくれることはない。自分でやりなさい、と決められたことはすべて自分でやらなければならない。だから失敗も自分の責任である、ということが明確になる。宿題をやらなかったのも、期末試験の勉強をしなかったのも、忘れ物をしたのも、全部自分が悪い。

ということは、やはりそれなりにしっかりしてくるものなのです。

以前、ラ・サールに入れた子と1年後に再会したときも同じ男の子とは思えないほど、実にしっかり育っておりました。なるほど親元を離れる、というのはそういうことなのか、と感心したものです。

ただ、今の時代、なかなかご家庭がそう決断することはあまりない。お父さんの仕事の関係でどうしても家族が日本を離れるので、じゃあ、寮のある学校へ、ということでもないとお母さんがなかなか決断できないようです。

男親というのは、仕事が忙しいから、なかなか会えていない、ということもあって、割とさばさばしたところはあるのでしょうが、お母さんはそう簡単ではない。

で、たとえまあ、そういう決断ができたとしても、やはり寮はそれなりに経済的な負担が増えます。その分しっかりするからいいじゃないか、というほどたやすくはないでしょう。

でも、もしそういう可能性を考えてもいいな、と思われる場合は、今度ラ・サールが東京で説明会を開くので、お出かけになってみてはいかがでしょうか。

ラ・サールは縁があって、私も何回か伺ったことがありますが、鹿児島とはいいながら市電の端です。繁華街からもだいぶ離れるから、もう、これは学校で頑張るしかないな、と決断できる。その分、勉強ばかりでなく、スポーツもクラブもいろいろあるからいろいろな素養を伸ばすのにもいいでしょう。

保護者会に鹿児島まで行かなければいけないなど、大変なことは間違いないが、1年後に息子がしっかりする可能性は高いと思われます。

関東地区ラサール学校説明会

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日本は均質化しやすいが、

均質化と多様性の話をここのところ、よくテーマに取り上げているのですが、実は日本という国はよくよく考えてみると均質化しやすい国なのです。

同じ民族で構成される島国だし、戦後の経済成長によって一時ではあるにせよ「一億総中流時代」などと言われたことがあるわけだから、均質化をむしろ目指していたといってもいいかもしれない。

で、先に多様性が必要だ、と言われている議論で抜け落ちている部分もあるなあ、とふと思うことがあります。

例えばアメリカは貧富の差がどんどん広がっている。ほんの一握りの金持ちと多くの貧困層がいて、オバマケアが始まるまで健康保険に国民全員が入れなかった、ということを考えると、結構日本は悪くない、わけです。

ただ、少子化が進んできて、その社会構成は明らかに危機的状況にあるわけで、2060年に就労人口が4600万人になるという予測を読むと、何とかしなければいけないところは絶対にある。

で、ここのところこれではいけない、というので多様性に目を向けているわけですが、それは日本の弱点なんだから、あまり国際的な市場で勝てるところまでいかないんじゃないだろうか?

それよりも、同じ教育レベルの人間が集まってできる組織が日本的組織なのだから、その強みを活かした方が良いのではないだろうか、という気がするのです。

日本は一括採用の国ですが、これもまた企業が人的投資をする良い部分であって、だからこそむしろこれを活かす方法を考えていった方がよほど日本の力は活性化するのではないか、と思うのです。

黒船が来て、「あぶない。あぶない。」と言い出すと、みんな「あぶない」と思いやすいのもまた日本人の特質かもしれませんが、しかし、勝負は長所でやるものですから、むしろ均質化を武器にした方が良い。むしろそれをおそれた誰かが「あぶない、あぶない」と言い出したのかもしれません。

ただし、個々人のレベルでは、もう少し汎用性というか、多様性があってもいいかもしれないと思うのも事実なので、これはぜひ小さいころにいろいろなことをやらせてみる、ということでカバーしていければ、と思うのです。

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