2012年灘中学の問題
同じ直径のプラスチックの筒に、導線(エナメル線)を巻いて電磁石A、B、Cを作りました。
プラスチックの筒の直径、導線の種類は同じものとします。
Aは、長さ10cmの筒に均一に導線が1000回巻かれています。
Bは、長さ10cmの筒に均一に導線が2000回巻かれています。
Cは、長さ20cmの筒に均一に導線が2000回巻かれています。
電磁石の強さは (筒の長さ1cmあたりの導線の巻かれた数)×(導線を流れる電流)
となるものとして、以下の問いに整数または分数で答えなさい。
図1のように電磁石A、B、Cを電池につなぎました。
問1 電磁石Bの強さはAの何倍ですか。
問2 電磁石Cの強さはAの何倍ですか。
図2のように電磁石A、Bを電池につなぎました。すると電磁石A、Bの強さは等しくなりました。
これはA、Bの導線の長さが異なるので、そこを流れる電流も異なるためです。
問3 このとき、電磁石Bを流れる電流は、Aを流れる電流の何倍ですか。
図3のように電磁石A、B、Cを電池につなぎました。
問4 電磁石Aの強さはCの何倍ですか。
問5 電磁石Bの強さはCの何倍ですか。
筒の長さ1㎝あたりの導線の巻かれた数で考えるとBはAの2倍になりますが、AとCは同じです。
問1 図1では同じ電流が流れますから、これは巻かれた数に比例するので、BはAの2倍になります。
(答え)2倍
問2 AとCは巻き数では同じです。
(答え)1倍
図2では並列になっていますが、AとBの電磁石の強さは同じになりました。巻き数はBはAの2倍ですから、同じになるためにはAはBの2倍、電流が流れていなければなりません。つまり抵抗で考えればAはBの半分の抵抗しかない、だから2倍の電流が流れるということになります。
したがって 問3の答えは2分の1になります。
(答え)1/2
図3ではAとCが並列です。AとCは同じ筒1㎝あたりの巻き数は同じですが、CはAの2倍の長さがあります。ということは導線の長さはBと同じで、Cの抵抗はAの抵抗の2倍になるので、流れる電流はAがCの2倍になります。巻き数は同じですから、Aの電磁石の強さはCの2倍になります。
(答え)2倍
問5
Aに流れる電流を【2】とするとCの電流は【1】です。図3で、Bに流れる電流はその和になりますから【3】。したがって、BはAに比べて、電流が3倍、巻き数が2倍ですから3×2=6倍の強さになります。
(答え)6倍
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