算数の問題を解いていく過程で、すべての過程の式を書くのはなかなか手間暇がかかる。そこで、多少、途中を飛ばして書いていく、ということはあります。
例えばある商品に4割の利益をのせて定価として、定価の2割引きをすると、600円の利益になった。この商品の定価を求めなさい。という問題の場合。1.4×0.8という式が思いついた瞬間に、先に1.12と置いて0.12が利益だと解く子が多いと思うのです。
この1.4×0.8=1.12は頭の中でやることになると、ここでちょっとした思い違いをすることが出てきます。例えばこの暗算が1.02だとふと思ってしまったら、このミスは見つかりにくいのです。
なぜか?
どこにも書いてないから。頭の中でやったことだから、痕跡が残っていない。まして、このくらいの計算、わざわざ縦の計算を書くこともない、とつい思ってしまうから、自分の思い違いが見つからない。
それでも答えが割り切れなければ、「あれ?」と思うわけですが、この問題の場合はきれいに割り切れてしまうので、「簡単だよ。」ということになってしまう。
で、答えが×になって、初めて「変だなあ」と思うのです。
問題の読み違いもそうだし、実際に自分で思い込んでしまうと、もう見つからない。で、これを見つける手段を持っている子が、正解率の高い子、ということになるわけです。
どうするか?
一番安全な方法はやはり書くことでしょう。計算を暗算でやってもいいが、とにかく式は書く。1.4×0.8=1.02
見たとき、なんとなくあれ?と思えればいいし、あとで見直しをしたときに、「あ、ここが違う。」と見つけられる。つまり、ミスを見つけられるような方法を作っておく、ということが正解率を上げるコツなのです。
しかし、これは面倒だ。だから、なかなか徹底的ない。したがってミスは減らないのです。
こういうクセはなるべく早くつけた方が良いのです。だから、4年生も、5年生も、そして6年生も、まだできていなければ、即刻できるようにしてください。
なぜ式を書くのか? ミスを見つけられるために書くのです。
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