固体に関する問題

2012年 ラサール中学の問題です。


固体A~Dは、アルミニウム、鉄、ミョウバン、石灰石のいずれかです。
実験1~3を読んで、あとの問いに答えなさい。

【実験1】 水にA~Dをそれぞれ加えたところ、Aだけが水に溶けました。
【実験2】 水酸化ナトリウム水溶液にA~Dをそれぞれ加えたところ、気体Xが出てきたのはBを加えたときだけでした。
【実験3】 塩酸にA~Dをそれぞれ加えました。気体Xが出てきたのはBとCを加えたときでした。またDを加えたときは別の気体Yが出てきました。
      1gの固体B、2gの固体Cに少しずつ塩酸を加えていったときの、溶けずに残った個体の重さと出てきた気体の体積を下の表1、2に示しました。

表1 1gの固体Bに塩酸を加えたとき

表2 2gの固体Cに塩酸を加えたとき

(1)固体A~Dの組み合わせとして正しいものを次のア~カより選びなさい。

(2)気体X、気体Yは何ですか。

(3)表1の( 1 )に入る数を答えなさい。・

(4)1gの固体Bを溶かすには少なくとも何cm3の塩酸が必要ですか。小数第1位を四捨五入して整数で答えなさい。

(5)0.8gの固体Bに塩酸を60cm3加えた後、2gの固体Cを加えました。出てくる気体Xは全部で何cm3ですか。


4つの固体のうち、水にとけるのはミョウバンだけです。したがってAはミョウバンと決まります。
また水酸化ナトリウム水溶液に反応するのはアルミニウムで、出る気体は水素。気体Xは水素となり、Bはアルミニウムと決まります。
塩酸に反応するのは鉄、石灰石、アルミニウム。 アルミニウムと鉄は水素が出ますが、石灰石は二酸化炭素が出ます。
したがって、気体Yは二酸化炭素とわかり、Cが鉄、Dは石灰石とわかります。

(1)の答えはしたがってエ (2)の答えは気体Xが水素、気体Yが二酸化炭素です。

(3)出てきた気体が20㎝3のときの2倍になっていますので、ここで反応した固体は1-0.64=0.36gですから0.36×2=0.72gが溶けています。したがって残った固体は1-0.72=0.28gになります。

(答え)0.28g

(4)20㎝3あたり0.36g溶かすことができるので
1÷0.36×20=55.55555…≒56cm3になります。

(答え)56cm3

(5)
Bは0.36gあたり20cm3の塩酸が必要で、そのとき450cm3の水素が出ます。

0.36;0.8=9:20なので、20÷9×20=400/9cm3の塩酸が必要で、そのとき出る水素は450÷9×20=1000cm3です。

残っている塩酸は60-400/9=140/9

Cは2-1.44=0.56gあたり10㎝3の塩酸が必要で、出る水素は225cm3です。

140/9÷10×225=350cm3の水素が出るので、合計1000+350=1350cm3になります。
(答え)1350cm3

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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