複数回入試の増加

四谷大塚入試情報センターのまとめによると、今年1都3県で行われた中学入試297校のうち、1回だけの入試だった学校は28校しかなかったそうです。

1回 28校 9.4%
2回 42校 14.1%
3回 63校 21.1%
4回以上 164校 55.2%

しかし1回だけの入試がもう28校しかない、というのは驚くべき数字かもしれません。

複数回入試は、学校側としてはいくつかのねらいがあります。

1つは受験機会を増やし、優秀な生徒をなるべく多く集めたい。
複数回受験をすることによって1回の定員を減らし、入学者を厳選したい。この結果として確かに、学校の合格偏差値は上昇することになります。

しかし一方で、辞退者も増えることになります。合格した生徒は複数校合格しても入学するのは1校しかないので、どのくらい合格させるか数字を決めるのが難しくなります。また複数回入試を行うということは、入試問題もそれだけ作らないといけないし、入試事務も多くなるので、学校としての負担は増えるでしょう。

一方、受ける側としては、非常に多くの入試が行われるために、どのような受験校選択をすればいいか、迷うことが多くなります。例えば1回240名の定員の試験とそれを3回に分けた1回80名定員の試験では、当然後者の方に入りにくさを感じることが多く、ではどこで抑え、どこで挑戦するか、事前に考えるべきことが多くなっています。

現在は受験人口の減少期ですから、学校としてはさらに受験チャンスを増やそうとするので、午後入試や推薦入試、特待入試などを交えていろいろな入試を行うでしょう。一方で受験期間は短く、東京、神奈川の場合は2月1日~2月3日の3日間がメイン、この間に確実に1校合格を、と塾側は指導することが多いので、数少ない受験機会を、多くの選択肢から選びきらなければならない、という難しさが以前よりも増しているわけです。

貴重な受験機会をどの学校に使うか、という選択はお父さん、お母さんに委ねられますから、成績を見てから考える、というのではなく、早めに調べ始めていかれた方が良いでしょう。

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