名物先生の出題

卒業生が遊びに来て、その年の入試問題の話になりました。

「今年はねえ、こういう問題が出たんだよ。」
と理科の問題を見せると、すかさず
「ああ、S先生の問題だね。これは。」
と返事がきました。

やはりそうだろうなあと思っていたのですが、在校生から見てもそれははっきりわかる特徴なのでしょう。

「だって、この形はS先生の期末といっしょだもんね。」

中高はそれぞれ専門の先生がいます。例えば物理の先生は高校で物理を教えるとともに、中学でも理科の第一分野を教える。だから中学生でもその学校の教科の先生は知っている。そのくせがあるから、わかる場合があるのです。

中学入試の場合、学校の先生が持ち回りで作問を担当します。したがってある先生の問題が入試に採用されるのは2年か3年に1度ぐらいのペースではあるのですが、これが学校別傾向のもとになるのです。

もちろん学校の欲しい人材像があって、こういうことができる生徒を合格させよう、こういう力を持っている子をとろう、という考えが前提にあります。その前提を理解した上で作問に入るわけですが、やはりそこは先生の個性が出てくる部分でもあり、それもまた学校別の入試傾向をつくる要素なのです。

中学入試はすべて独自入試ですから、学校によって出題傾向も出題形式もまったく違います。だからそれをしっかり研究していけば、比較的効率良く勉強することができます。中学受験の範囲は広いので、多少なりとも絞り込まないと対策が漠然としてしまう。やはり自分の受ける学校を早めに決めて、「ああ、あの先生の問題かも」と思えるように取り組んでいけると良いでしょう。

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