■夏休みから学校別対策の授業を始める塾は少なくありませんが、しかし、すべての学校別対策が行われているわけでもありません。多いのは上位校対策だけで、中堅校と呼ばれるグループの学校別対策はあまりないし、上位校でも2日校や3日校の学校別対策授業はあまり見たことがありません。
■つまり塾の学校別対策だけでは万全とは言えない。1日に同じ学校を受験することはあっても、2日校、3日校と進んでくるとそれぞれ家庭の考え方で受験校の選び方は変わってきます。だから、学校別対策というのは本来、家庭が中心になって考えるべきものなのです。
■確かに上位校で学校別対策を行う学校というのは、入試に非常に特徴があるところが多い。例えば算数では難しい問題が4問か、5問。すべて記述式でいわゆる点取り問題みたいなものは一切出ないとか。あるいは理科でも知識に関する問いはほとんど見られず、与えられた資料やデータの中から何らかの結論を導き出すとか。
■これらの入試傾向は確かに家庭でやるのは大変な部分があります。過去問以外にその学校に似たような問題がないとすれば、作らなければいけないわけだから、これは塾が作ってくれる問題を使った方が良いでしょう。しかし、すべての学校がこのようは特殊な傾向を持っているわけではありません。
■類似した学校別傾向を持っている学校は調べていくと確かにある。例えば理科の問題で大問4題に明確にしぼっている学校があります。4問というのは物理、化学、生物、地学の4問で必ず計算問題もあるし、また知識問題もある。だから、こういう学校の問題を数年分やりこんでいくだけで、学校別対策はできる部分があるのです。
■こういうことを、中学生や高校生になればある程度、自分でやれるようになるでしょう。しかし、小学生にはなかなか難しい、だからお父さん、お母さんの力が必要なわけです。私は学校別対策はあくまで家庭が中心になって組み立て、塾の学校別対策も利用する、というスタンスが良いように思います。
■子どもたちの得手不得手も違うし、やるべき優先順位も同じ学校を志望しても違うのだから、そこは子どもに合わせて考えていかなければならないのです。それをすべてやってくれる塾もありますが、そうでない場合も多いので、そこは家庭ががんばる方が結果は出やすいでしょう。
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