見直す力

いったんテストが始まると、カリカリと鉛筆の音が聞こえてきます。まあ、当たり前ですが問題をどんどん解いて行くわけです。

しかし、いったん答えが出たときに、「さて、これで良かったか?」みたいなことを考える子はほとんどいません。

だいたいは割り切れたりして、お、これは合ってるな、みたいな感じになるものですが、こういう時にミスがおきやすい。

本当は太郎君の分速を出さなければいけないところが、次郎君の速さを答えてしまったりする。本当はちゃんと解けているわけですが、答えが違うからバツになるわけです。

で、入試ではとにかく正解率が高い子が合格します。同じ70点でも7割やって全部できる方が間違いなく本番では力を発揮する。ミスが少ないというのは、動揺の幅の大きい本番ではより大きな差になるのです。

だから今のうちから、見直す力をつけておかないといけない。

問題が解けたら、本当に条件通り答えたかどうかを確認する。

計算をしたら、もう一度その場で見直す。

そんなことはまだお構いなしに進んでいると思いますが、そろそろ考えていった方が勉強の効率が確実に上がります。

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第140回 成績の上がり方

■ 子どもたちの成績のあがり方を見ていると、がんばり始めてから、すぐに成績が上がる子は少ない。案外、がんばり始めたのに成績が悪くなる場合もあります。

■ これは、子どもたちの勉強の整理にやはり時間がかかるからです。あることを覚えたり、理解したりしてそれで問題ができるようになるには多少なりとも練習が必要なわけで、その練習がしっかり積み上がるまでは多少の混乱がある。その混乱のせいでミスが起きたり、間違えたりして、点数が伸びない。

■ これは本当にキツいです。

■ がんばってすぐに成果が出るならば、やり甲斐もあるのだけれど、それで悪くなったりすると心が折れる。しかし、ここをがんばってしばらく努力を続けていくとその混乱の整理が次第について成績があがるのです。だから成績の上がり方というのはなだらかに右肩上がりになるのではなく、多少なりとも平行、あるいは右肩下がりの時期があって、あるとき「ポン」と右肩上がりになる。そしてまた停滞期、みたいなことを繰り返していくのです。

■ この停滞期に、いかに努力を続けるかが大事。このとき、褒めて伸ばすことでしょう。がんばっているのなら、ちゃんと認めてあげるといいのです。一番いけないのは、「あら、だめねえ」とため息をついてしまうこと。これは本人ががっかりするから、また心が折れる。

■ まだ12歳ですから、そんなに自己コントロールができるわけではないので、励まして何とかこの停滞期を乗り切ってください。そうすると「ポン」と上がりますから。

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平面図形の問題

2014年 早稲田実業の問題です。


下の図のように、4cm間隔の平行な直線が20本あり、1本目の直線上の点Aから20本目の直線まで2本の直線を引きます。そのときにできる高さが4cmの台形を、上から台形1、台形2、台形3、…、台形18とします。台形1の上底の長さが3cmのとき、次の各問いに答えなさい。

(1)台形2の面積(影の部分の面積)を求めなさい。
(2)台形( ア )の面積は186cm2です。( ア )をうめなさい。
(3)台形1、台形3、台形5、台形7、…、台形17の面積の和を求めなさい。


(1)

三角形ABC、三角形ADE、三角形AFG、三角形AHIと相似の三角形です。
BC=3cm、DE=6cm、FG=9cm、HI=12cm、となっていきます。
したがって台形2の面積は
(6+9)×4÷2=30cm2
(答え)30cm2

(2)
台形1の上底+下底は9㎝、
台形2の上底+下底は15㎝、
台形3の上底+下底は21㎝、というように6cmずつ増えていきます。

186×2÷4=372÷4=93cm
(93-9)÷6+1=15より台形15になります。
(答え)15

(3)
奇数番の台形の上底+下底は12cmずつ増えます。
1番の上底+下底は9cm
3番の上底+下底は21cm
5番の上底+下底は33㎝・・・
となっていきますから、
17番の上底+下底は12×8+9=105cm
したがって上底+下底の和は(9+105)×9÷2=513になるので、面積の和は
513×4÷2=1026
(答え)1026cm2


「映像教材、これでわかる比と図形」(田中貴)

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