記述対策(2)

記述の答えを書くにあたって、まず考えなければいけないのは「答えを一言でいうと?」という点です。

ところが50字以内で答えなさい、とか100字以内で答えなさい、と設問にあると、「たくさん書かなきゃいけないんだ。そんなに思いつかない」と思ってしまいがちです。しかし、記述の答えはメッセージです。こうだ、と主張するものがないと答えにならない。

そのときの登場人物の心情を答えるなら「~という気持ち。」とまとめられるだろうし、その行動をとった理由を聞かれたら「~だから。」とまとめられるでしょう。

そして普通の文章と違って記述の答えはまずこのポイントから書き始める、ということにあります。一般に50字以内ということになれば、だいたい7割は使って書きたい、できれば8割ぐらいにはしたい、という気持ちは働きますが、しかし、その差は書いてみないとわかりません。実際にはまず「一言でいうと」で考えたものを書いてしまうと結構字数が埋まってしまうことが多いのです。

だから、まず「一言でいうと」を考えてしまうことです。そしてそれを書いてしまう。それでも字数が足りない、ということになれば、あと何かあるかなあ、ということで考える。考えて思いつけばさらにそれを書くのですが、前後関係がつながらないこともあるかもしれません。でも前は消さない。これは接続詞で何とでもなる。

「あるいは」と書いてもいいし、「また」と書いてもいいかもしれませんが、いずれにしても最初に思ったことが一番のポイントであるから、それを最初に書くのでいいのです。

このことは時間のメリットもあります。というのは、書いているうちに時間切れを起こすこともあるわけですが、一番最初に一番言いたいことを言ってしまえば、少なくとも自分が言いたいポイントは含まれたことになるから、部分点があり得ることになるでしょう。

大事なことは、うまくまとめるということではなく、まず何を答えとして採点の先生に伝えるか、を考えることにあります。ただし・・・。

あくまで問題に答える、ということが必要であって、その条件を外してしまうといくら書いてもまったく点数はもらえません。

何を聞かれているのかを確認し、「それを一言でいうと」を考えて、あとはすぐ答えを書き始める、という段取りで練習を進めていきましょう。

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酸化の問題

2014年市川中学の問題です。


マグネシウムと鋼の粉末をそれぞれ燃焼皿にのせ、空気中で加熱する実験をしました。マグネシウムは、粉末の重さを変えて十分に加熱した後で重さをはかり、表2にまとめました。銅は、一定量の粉末を用意し加熱時間を変えて重さをはかり、表3にまとめました。
マグネシウム

表2


表3
(1)マグネシウムの粉末2.4gを十分に加熱すると何gになりますか。
(2)マグネシウムと銅の粉末を合わせて11.2g用意しました。これを十分に加熱すると、16.0gになりました。実験前の粉末に銅は何g含まれていましたか。


(解説と解答)
(1)表からマグネシウム:酸化マグネシウム=3:5となっていることがわかります。
したがって、2.4×\frac{5}{3}=4.0
(答え)4.0g

(2)銅の方は4.4gが5.5gになっているので、銅:酸化銅=4:5です。
マグネシウムが【3】であれば酸化マグネシウムは【5】
銅が(4)であれば、酸化銅は(5)ですから、
【3】+(4)=11.2 ・・・1)
【5】+(5)=16.0 ・・・2)

2)を0.8倍すると
【4】+(4)=12.8ですから、1)との差から【1】=1.6g
(1)=(12.8-1.6×4)÷4=1.6g
したがって
銅は1.6×4=6.4g含まれていました。
(答え)6.4g

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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塾は学校ではない

教室でいじめられたり、先生と合わないということが塾でも起こります。で、本人が自分で解決できる範囲であれば、多少なりともがんばっていいかもしれないとは思うものの、根本的な話で言えば、とっとと塾を変えた方が良いと思うのです。

塾は別に「行かなければならない」ものではありません。

中学受験のために行くだけだから、つまり成績を上げるために効率良く勉強することが目的です。

しかし、塾でのトラブルのせいで時間が上手に使えない、子どもの勉強があまり進まない、ということであるならば、すでにその目的が達成されていないのだから、それを達成するためにどうするかを考えた方が良いと思うのです。

塾の先生もこちらが選ぶことはできないわけだけれど、子どもと合わない、ということであるならば、その塾に長居をする必要はない。

やはり子どもに合う先生を探すべきだと思います。

塾と学校は何となくイメージ的に似ていますが、「行かなくてもいい」ものですから、やはり本人にとって役に立つ塾を選んでください。
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