2月1日に行きたい

これまで多くの東京・神奈川の私学の校長先生と話をしてきましたが、

「いつかは2月1日に入試ができるようにしたいと思っているのです。」

と言われる先生は少なくありません。

最初、やはり上位校の併願校として2日、3日に入試日を設定することが多いのです。そして少しずつ大学受験の実績を上げたり、学校の特徴をアピールしていく。

その結果として第一志望として自校を選んでもらえる、と思えば2月1日に試験を行う。

それでもまだ充分ではないから、2日や3日の試験は残します。そうでないと、1日だけで必要十分な受験生を集めることはできない、と考えているからです。

こういう校長先生たちの理想は、2月1日だけで入試を終わらせてしまうこと。それだけの受験生を集められる学校は実はそんなに多くはないのです。

「2月1日、1回だけの試験に少なくとも3倍以上の倍率がつけられれば、それだけみなさんに認められたということになるわけですが、それはなかなか大変です。」

という話を何回も聞かされました。

御三家のような入試をしたい、と思っている学校はたくさんあって、みんなそれなりに努力をしてそうなろうとしているわけで、その辺はぜひ、学校説明会やホームページで感じていただければと思います。

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記述対策(1)

学校別対策にはいくつか、ポイントがありますが、まず最初に手を付けなければいけないのが記述対策です。

記述対策は国語の問題と思われているかもしれませんが、実は理科や社会にも記述の問題があります。そして対策として難しいのはむしろこちらの方かもしれません。

ただ、先にやるべきはやはり国語でしょう。というのは、まず文章を書く、ということから練習を始めなければいけないので、それには国語の方がやりやすいのです。

記述というのは、自分のことばで説明する問題のことです。本文中のことばを抜き出したり、本文中のことばを使って書くのと違い、自分の考えを文章にする必要があります。したがって子どもたちは書きなれていない場合、あまりこの形式の問題をやりたがりません。

答えを選択したり、本文中のことばを抜き出したりする問題はまだとっつきやすいのですが、記述の問題はまず「面倒だ」という意識が先に立つので、抜かしがちになるのです。

本当は記述の問題の方が部分点の得点が望めるので、選択式や書き抜きの問題に比べると失点しにくい部分があるのですが、最初はなかなか手をつけてくれません。

「どうしてやらなかったの?」

と聞くと。

「わからなかった」

という答えがかえってきますが、本当はそうではありません。面倒なのです。だから、最初のうちはその面倒だ、という気持ちを取り除く必要があります。

なぜ面倒かといえば、何を書かないといけないか考えるのと、どう書くかを考えるのと両方やらなければいけないからです。

なので、後半のどう書くかということの負担を減らしていけばいいのです。答えは何か、を書くのは選択の問題でも考えなければなりませんが、アと答えるか、文章で答えるかでは負担が違います。だから、その負担感を減らしていけばいいのです。

そのためには、「上手に書く」と思うことを放棄することです。思ったことを文字にする。

つまり自分の答えがこうだ、と思ったとき、それはそのまま文字にさせる、ということになります。

太郎君が悲しいと思った、のなら、その通り「太郎君は悲しかった。」と書けばいいのです。で、その後にどうして悲しいと思ったのかを加えればいい。

「太郎君は、悲しかった。山田君がいなくなったからだ。」

これでひとつの答えが完成します。問題によって、そう簡単にいかないこともありますが。いずれにしても文章を書いてくれないと、その中身を修正することはできません。

したがって、まず文章にしてもらうことが大事なのです。

ですから、最初のうちは字数の制限というものを考えません。50字以内で、とか200字以上で、とか問題にはいろいろ条件がつきますが、最初は無視。

字数の制限も書けるようにならないと調整できないのです。だから、とにかく書いてもらう。そしてまずは書いたら○にします。

子どもも書けば○ということなると、そう負担感がなく文章を書き始めます。まずはこの段階にいくまでが大変な子どももいるので、志望校に記述の問題が出題されているとわかったら、早速対策を始めてください。

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水溶液に関する問題

2014年聖光の問題です。


 次のA~Hの水溶液について、あとの(1)~(7)の問いに答えなさい。
A 炭酸水   B 砂糖水   C 食塩水   D アンモニア水
E 石けん水  F 重そう水  G 酢 H 石灰水(水酸化カルシウム水溶液)

(1) 緑色のBTB溶液を加えたとき、BTBの色が変わらない水溶液を、A~Hの中からすべて選び、記号で答えなさい。

【解説と解答】
BTBは黄色が酸性、青がアルカリ性、緑が中性です。緑色で変わらないのだから、中性を選べばいいので、BとCです。
(答え)B C

(2) 刺激臭のする水溶液を、A~Hの中から2つ選び、記号で答えなさい。
【解説と解答】
刺激臭があるのはアンモニア水と酢です。
(答え)D G

(3) Fの水溶液に塩酸を加えたとき、発生する気体の名前を答えなさい。
【解説と解答】
重曹は炭酸水素ナトリウムなので、塩酸に入れると二酸化炭素を発生します。
(答え)二酸化炭素

(4) 青色リトマス紙につけたとき、リトマス紙の色が赤色に変わるものを、A~Hの中からすべて選び、記号で答えなさい。

【解説と解答】
青リトマスが赤く反応するのは酸性ですから、AとGです。
(答え)A、G

(5) 二酸化炭素と砂糖を、それぞれ別の容器を使って水に溶かしました。温かい水と冷たい水のどちらの方によく溶けましたか。(ア)~(エ)の中から1つ選び、記号で答えなさい。
(ア) 二酸化炭素も砂糖も、温かい水の方によく溶けた。
(イ) 二酸化炭素も砂糖も、冷たい水の方によく溶けた。
(ウ) 二酸化炭素は温かい水の方によく溶けたが、砂糖は冷たい水の方によく溶けた。
(エ) 二酸化炭素は冷たい水の方によく溶けたが、砂糖は温かい水の方によく溶けた。

【解説と解答】
固体は温かい水の方が溶け、気体は冷たい水の方が良く解けます。
(答え)

(6) 缶入りの炭酸飲料を、冷凍庫に入れてはいけません。それは、冷凍庫から取り出して、ふたを開けたとき、缶の中の液体が激しく噴き出すことがあるからです。噴き出す理由を簡単に説明しなさい。
【解説と解答】
冷凍庫に入れると凍ります。凍ると体積が増えるので缶内の圧力が増すので、吹き出しやすくなります。
(答え)
液体が凍ると体積が増えて缶の内側の圧力が大きくなり、吹きこぼれやすくなるから。

(7) 気体を水に溶かして作った水溶液はどれですか。B~Hの中から1つ選び、記号で答えなさい。
【解説と解答】
気体が溶けているのはAとDですが、B~Hで選ぶのでDのアンモニア水です。
(答え)
D

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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