まずは日本語ではないのか

昨今、気になる議論に、「英語教育早期論」があります。つまり、早くから英語を教えよう、ということなのです。実際に小学校でも英語を習っているし、幼児期の英語教育も流行っている。

しかし、これらの早期教育が私は役に立つとは思っていないのです。なぜか?

日本は日本語で暮らせるからです。英語ができないのは、英語を使わないからです。毎日英語を聞き、英語を話さなければ生きていけない環境になれば、習った英語は非常に生きるでしょう。しかし、今習った英語を、日本でどこで使うというのでしょうか?

だから、私は中学からでいいと思うのです。以前、英語教育でリスニングとか会話が大事だ、とされてテープを聞いたり、まあ、いろいろしたでしょう。でも、日本人は英語をしゃべれるようになったか?なってない。

つまり今生きていく上で必要ではないからです。これがシンガポールだったら絶対に必要だと思うけれど、日本はそうではない。だから、むしろ母国語をしっかりした方が良いと思うのです。

人間はものを考えるにあたって言語を使います。つまり、言語の上に考えや思想があるわけで、それがしっかりしていないと自分の論理が明確でなくなる。

少なくとも小学生までの間で自分の論理なり考えを的確に表現できる言語体系をしっかり持つことの方が重要であって、それがあれば、その体系を必要に応じで、英語でもフランス語でもイタリア語でもすればいいと思うのです。

むしろその骨格となる日本語が充分でない子どもたちが増えていることの方が問題だと、私は思うのですが。

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郊外の学校のメリット

一般的には、多くのご家庭が上りの電車に乗る学校を選ばれるケースが多くなります。

これは塾も同じ。例えば同じ塾の2つの教室があって下りにのっていける教室と、上りにのっていける教室があると、まずは上りの電車に乗る教室を選ばれるご家庭がほとんどです。

やはり上りの方が何かいいと、感じられることがあるからでしょう。

しかし、学校に関して言えば下りの電車に乗る学校は悪くない。そういう学校は多分に郊外に作られているので、実は校地が明らかに広いのです。

学校法人というのは寄付行為によってスタートします。で、校地は原則、学校法人が持っていないといけない。

ということは、相当昔でない限り、都心近くに大きな校地を得ることは難しいのです。だから都心の学校に行くと、大変工夫されている。

プールとか食堂がビルの中に隠れている、という感じです。これはもう、仕方がない。なかなか都心部で校地を広げることはできないからです。

ところが郊外にある学校は、最初からある程度校地を確保して運営していますから、やはりゆったりしている。

サッカーグラウンドと野球場が別にある学校も少なくありません。これだと、野球部とサッカー部がグラウンドの取り合いをする必要がない。

郊外の学校のメリットは、ゆったりしているばかりではありません。やはり郊外だから、「繁華街」を通らないことが多い。渋谷、新宿などの繁華街と無縁な日々ということになると「つまらない」という面もあるでしょうが、しかし、親としては安心する部分もあるでしょう。

郊外の学校は、そんなメリットがあるので、下りの電車で行ける学校も検討してみると良いかもしれません。

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第136回 首都圏私立大学の危機感

■ 中大横浜は山手にあった横浜山手女子という女子の中高一貫校の学校法人を合併することで生まれました。青山学院は、横須賀学院という中高一貫校の推薦枠を拡大していますし、立教大学も香蘭の推薦枠を拡大しています。このように各私立大学は付属校を増やしたり、あるいは推薦枠を増やしたりして、大学に進学する学生の確保に努めるようになりました。

■ 近年少子化が進行し、浪人が一気に減りました。地方の学生はやはり地方の国立大学をめざすことが多く、遠くから東京の私立大学に通ってくれることが以前に比べて少なくなってきている現状を鑑みると、首都圏の私立大学は早めに生徒を囲い込まなければならなくなってきています。

■ 一方で私立一貫校も少子化や景気の動向によって、生徒が集まらなくなってきており、それならばお互いにタッグを組んで早くから自大学に進む生徒の確保を行おうとする動きになってきてるわけです。

■ 当然、それぞれの私立大学の付属校にも危機感があり、共学化したり、施設を充実させたり、といろいろな手を講じるようになりました。ただ、大学入試が厳しくない以上、早くからその大学に行くことを決めてしまうという動機は決して高まりません。したがって、やはりそれぞれの学校から大学へ向かう教育内容が他に比して魅力的なものにならないといけない。

■ ただ施設がきれいになった、だけではだめなのです。実際に子どもたちのその学校で得られる教育環境はもちろん大事ですが、その成果がいったいどうなるのか、これからさらに学校側が組み立てていかなければいけない時代に入ったと言えるでしょう。

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