金属に関する問題

2013年 立教池袋中学の問題です。


重さの違う3種類の金属A、B、Cがあります。これらは鉄、銅、アルミニウムのいずれかで、同じ重さならば銅が一番温度が上がりやすく、アルミニウムが一番上がりにくいことがわかっています。これらの温度の上がり方を調べました。

水200gの中に金属を入れて一定の割合で加熱し、20℃から70℃になるまでの時間をはかったところ表1にようになりました。
次のそれぞれの金属の重さをはかったところ表2のようになりました。

表1

表2

次の問いに答えなさい。ただし、容器の影響は考えなくてよいものとします。

(1)水、金属A、金属B、金属Cのうち最も温度が上がりにくい性質をもつものはどれですか。次のア~エから選び、記号で答えなさい。

ア 水 イ 金属A  ウ 金属B エ 金属C

(2)金属Aと金属Bの特徴として、適切なものを次のア~エからそれぞれ選び、記号で答えなさい。

ア 磁石につく
イ 赤みがかかった色である。
ウ 電気を通さない
エ 水酸化ナトリウム水溶液にとけて気体が発生する

(3)水200gの中に金属Aと金属Cをいっしょに入れて、はじめと同じ割合で加熱し、20℃から95℃になるまでの時間をはかりました。何分何秒かかりましたか。


【解説と解答】
(1)全体の重さが違います。水のみの場合は200g 金属Aと水は400g 金属Bと水は500g 金属Cと水は300gです。
そこで水の部分を引いてしまうと
金属A 44秒
金属B 57秒
金属C 44秒
ですから、金属100gの割合で考えると
A 22秒
B 19秒
C 44秒
ということになります。ただ、水が100gで3分30秒かかって一番温度が上がりにくいので、答えはアです。

(答え)ア

(2)(1)からBが銅、Cがアルミニウム、Aが鉄ということになります。
したがってAはア、Bはイになります。

(答え)A ア B イ

(3)水は200gで20℃から70℃になるまで7分ですから、95℃までには7分×\frac{75}{50}=10分30秒
Aは44秒ですから、44×\frac{75}{50}=66秒
Cも44秒ですから、66秒なので合計
10分30秒+2分12秒=12分42秒になります。

(答え)12分42秒


「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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志望校を決めると成績は上がりやすい

塾のカリキュラム通り勉強していって、行けそうな学校を受験すればいい、という考え方はもちろんあるでしょう。

学校はたくさんあるし、合格しそうもない学校を考えても仕方が無いから、現実的なラインから絞り込んでいけばいいというのは一見合理的のように見えます。

しかし、それだと毎月のテストにある程度重きを置いて行かないといけない。かつ、どうしても成績に左右されてしまうことになるから、あるときは「このくらいかね」と言っていた学校が次の試験のときには変わってしまう、というところが出てきます。そうなると子どもたちにも毎月のプレッシャーがかかり、長期的な視野で勉強を考えられない。

しかし、最初からこの学校に入りたい、と決めてしまえば、その目標に対する努力ということになるから、途中の過程は割と冷静に見ていられるし、とにかくその学校に入るということに対する努力に集約できていくから効率的にもなるのです。

どの学校を受けても大丈夫、みたいなことは割と余分な努力を含むものであって、もちろん、そういう考え方もある一方、受験勉強ばかりに子どもの大切な時間を使っていいのか、という考えもある。

だから、まずは目標を決めてしまった方が、勉強は効率的になるし、成績も漠然と考えているよりは上がりやすい。

間もなくワールドカップですが、下馬評とは別に選手たちが「優勝」を口にしていることは、力をつけて行くために必要な部分でもあると思えるのです。
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大学付属校と系属校

大学進学に関して、付属校にもいろいろなスタイルがあります。

基準の成績を満たせば全員が付属の大学に進学できる100%付属校。

学校の学則定員に対して、ある割合を割り当てる系属校。

そして学校法人自体は違うので、学校名に違いはあるがある人数の推薦枠を持っている推薦校。

推薦枠については、大きな枠でなければかなりの学校が推薦枠を持っており、これも大学の基準を満たせば他校を受験しないという条件で、入学が認められます。

慶應3校(普通部、中等部、湘南藤沢中等部)は全部が100%付属校ですが、早稲田は高等学院と早稲田実業が100%付属校ですが早稲田中学は系属校ですから50%程度がその推薦枠となります。

また香蘭は立教大学の推薦枠を80名持っています。これは母体となる修道会の関係によるものです。

大学進学に対して、それぞれの学校でいくつか独自のシステムがある場合がありますので、これもよく調べておくと良いでしょう。

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